不動産ブログ
2025年04月22日
豪快なる男の終焉と私の恩返し（No.2611)
豪快なる男の終焉と、恩を返す不動産屋の矜持
今回のブログは、いつもの感じではなく、ノンフィクション小説っほく書いてみます！
第一章 北新地の涼子ママの涙（４年前の出来事）
大阪・北新地
煌びやかなネオンが夜空を彩る中、北新地クラブで、涼子ママが話し出したのは、４年前のことだった。
いつも私には、強気にオチャラケて話をする涼子ママが、それまで座っていた若い女の子を他の席にいかせて、眉をひそめながら話をしてきた。
「近藤さん・・・前にも話したことなんやけど・・・もう、限界なんよ」
60歳を迎えても気品と色気を纏った涼子ママが、唇を噛みながらぽつりと漏らした。
涼子ママ 「田中会長……現社長の息子さんから、会社への請求書送りを断られた話は、前にしたと思うんやけど・・・、とうとうカードも止められてもうて、先月、店へのツケがもう1000万超えたわ。 最近は、行きつけの寿司屋にもツケがたまってたんで、私が、立て替えたんよ〜。 田中会長には、若い頃からお世話になってきたんで・・・私、なんとかしてあげたかったけど、これ以上は……」
涼子ママの眼には、長年連れ添った家族を思うような愛情があった。
田中会長と40年の付き合い。
バブル期以降、政財界、芸能人が集った、田中会長の黄金時代・・・
私は、25年前ぐらいからしか知らないが、会長の豪快さと器の大きさは凄かった。
涼子ママは、私よりも10年以上古い付き合いなので・・・田中会長の成長や成功のストーリーも知っているわけで・・・不憫なんだろうな〜と・・・感じました。
涼子ママ 「……ほんまに、会長の息子さん、冷たいねん」
私は、静かに頷いた。
かつて、夜の街で共に豪遊した田中会長。北新地でも、祇園でも、「近藤、今日はお前の好きな酒を開けろ」と笑っていた豪快な男が、今や息子に財布を握られ、惨めな姿になっている。
私 「う〜ん・・・。 ママ……任せといて。俺が、なんとかするわ！ 但し、涼子ママと会長には協力してもらわんとあかんと思うけど・・・！」
そう言った瞬間・・・具体的な策が思い浮かんでいたわけではないが、私の中で何かが決まった。
第二章 豪快な男との出会い
時は遡り、二十数年前。
まだ30代だった私は、愛知県津島市を拠点に千代田不動産を立ち上げ、まだ名古屋支店もない時代！
右も左も分からないながらも突っ走っていた。
先輩に連れてきてもらった北新地のクラブで涼子ママと出会い・・・大阪に行く度に通うようになり・・・、そんなある日、偶然、隣に座っていた田中会長と運命的に出会った！
涼子ママと私は、歳が近いので、ワイワイ楽しそうにふざけ合ってたのが気になったのか、隣の席の田中会長が、声をかけてきた。
常識的に、クラブで隣の客に声をかけるのは御法度なんですけど・・・、その場は、涼子ママが間に入り・・・上手にお互いを繋いでくれました。
田中会長との話がはずみ・・・田中会長からドンペリを一本頂いたので・・・、私から、ドンペリより少し高いクリュグをおろして返した！
田中会長 「なんや兄さん、若いのに度胸あるな！ 高いシャンパンで返盃してくれるんか！」
スーツの似合う白髪の爺さんが、笑いながら声をかけてきた。
田中会長、当時60歳過ぎていたと思う・・・
後から知ったのだが・・・
戦後の高度経済成長で、のし上がり20以上の収益ビルを法人で持つ、関西不動産界のレジェンドだった。
私は、愛知県の田舎の、駆け出しの不動産屋！
田中会長 「初対面やけど・・・お前、昔の俺みたいや！あはははっははは！ 涼子ママ、返盃の返盃や！ ドンペリピンク！ これでドンペリ紅白や！ ガハハハはははw」
それがきっかけだった。
その後、ちょくちょく誘われるようになり・・・
北新地、祇園、たまに銀座……夜の街を共に飲み歩き、私は会長から人の扱い、酒の飲み方、そして不動産の魂を学んだ。
今だから、正直に言います・・・
この当時、田中会長にご馳走になるばかりでは嫌なので、たまに私が払うこともありましたが・・・
たまに払う食事代、自分の宿泊費や交通費も、当時の私には厳しく、無理していましたw
そんな事はお見通しだったんでしょうね。
「若いうちは無理をしてでも金を使え！ 金はな、回せる奴が勝つんや！ 無理して回していると、回せようになるんや！」
「一番大事なんは人や！ 金やない、人やぞ！ 人の為に金と労力を使うんだ！」
今でもその言葉が、私の心に残っている。
さて、ここまで書いたところで・・・話の途中ですが・・・。
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ありがとうございます・・・
ブログの続きです。
第三章 会長の息子と、崩れゆく関係
月日は流れ、田中会長は80代になり、会社の実権を息子に譲った。
息子は57歳、東京の名門大学を出て、高学歴・見た目もスマートで理論派で、跡取りとしては申し分なく育ったわけです。
だが、心に温度がなかった。
父の時代はもう古い！俺の方が優れている！・・・とでも思っていたのでしょう！
田中会長のおかげで、ボンボンで育ったくせに・・・
田中会長が育てた社員たちを左遷し、解雇に追い込み、自分が実権を握った！
会社に請求書送りにしていた田中会長の交際費はカットされ、経営者仲間との旅行代、食事代、飲み代も、徐々に減らされて・・・北新地のクラブでの飲み代も却下された。
私は、以前、田中会長から息子さんを紹介され、２〜３回、食事をしたり飲んだりしたことがあったので、息子（現在の社長）に電話をした。
息子に世代交代をしてから初めて話をしたので、かなり久しぶりに話をしたのだが・・・以前は、ヘコヘコしていた息子が、以前とは打って変わって堂々と強気で話をしてくるので、嬉しい反面、ちょっと生意気だな〜なんてことも思った。
ちょっと世間話をしてから会長の話をした。
私 「社長・・・会長の件なんですが・・・、飯屋、飲み屋のツケがたまっていて・・・このまま放置しておくと、この手の話は、広がるのが早いし、格好つかなくなりますよ！」
社長（息子）「その話ですか・・・、近藤さんも知っての通り、飲む、打つ、買う、放っておくと毎月、何百万円・・・一昨年の年末分については、１０００万円以上の請求がきまして・・・。 その時は、お支払いさせていただきましたが・・・。 流石に、父を叱りましたよ！ そして、顧問弁護士から、会長個人の飲食代は今後一切お支払いをしません！と通達をしました。 法人のものは父のもんじゃないんで・・・」
私 「なるほど・・・。 会長も、まあまあ豪快ですからねw w w ただ、その人脈で、今の御社があるわけじゃないですか！ 裸一貫から、ここまで来るには、銭をばら撒くことも必要だったと思いますよ！ 国会議員や、大手企業の役員たちにも、友達のように電話されて、すごい人ですよw それくらいは分かってますよねw もしかして、会長の飲み代が払えんぐらい業績悪いの？」
社長（息子）「そんなことはないのですが、会長も歳をとってから、お金を使う部分が、事業のためではなく、今までの流れでやってるだけで、何のプラスにもなってないんです。 法人の売上に寄与しているとは思えないんです。」
私 「そこの判断は難しいけど・・・会長の息子という恩恵を受けて仕事がうまくいっているという部分もあるんじゃないの？ 人間、ルーツを忘れたらあかんよ！ 親から全てを取り上げて、乞食みたいにして放っておくと息子が笑われるんじゃない？ とりあえず、人様に迷惑かけている部分は精算した方がいいんじゃない？」
社長（息子）「近藤さん、相変わらず厳しい言い方をしますな〜w 何度も言いますけど、個人と法人は別なので・・・」
私 「そんなこと言われんでも、分かっとるわ！ 会長の個人預金は、奥さんが押さえて・・会社の関係は、お前が押さえて・・・個人も会社も、何もできんようにしとるだろう！ こういう言い方したくないけど、もう老い先短いんだから好きにさせてあげたら？ 金がないわけじゃないんだし・・・」
社長（息子）「近藤さん！ 飲み食いして仕事も一緒に頑張りましょう！・・・もうそんな時代じゃないでしょうw 近藤さんも、もう父に関わってもいいことないですよ！ 飲食関係の人たちに泣き付かれてるのかもしれませんけど・・・父が行く店には、すでに通達してありますので、その後のツケは、１円も払う気はありません。」
私 「そうか・・・w お前は、親に尻拭いて育ててもらったのに、親の尻は拭けない！ってことだな？ 会長の唯一の失敗作は、お前だなw まあ、いいわ・・・ 話にならんな・・・」
ということで・・・話は終わった！
息子である社長は・・・合理的な判断・・・正解なんだけど・・・人としての情が感じられない。
その後も、田中会長は、自由を奪われていった。
カードは止められ、運転手は解雇、食事も一人でファミレス。
お金が使えなくなった田中会長の周りから人が去っていき、誰も寄り付かなくなった。
それでも、僅かだが、昔、田中会長にお世話になった人たちが支えようとしていた！
そのうちの一人が、涼子ママなのです。
第四章 根抵当という逆襲
涼子ママ 「近藤さん、会長が可哀そうで……もう見てられへん」
涼子ママが溢した言葉に、近藤は火がついた。
私 「涼子ママ、田中会長の会社関係、個人の預金等は、息子と奥様が握ってるから、なんともならんし・・・、仮にできたとしても、すぐにバレる！ 確か、新地に、田中会長名義のビルがあっただろ？ 根抵当つけようか。あれ、７億の価値があるから・・・。５０００万くらい根抵当権か代物弁済予約つけて、俺がお金を貸すわ！」
涼子ママ 「何言ってのんのか全く分からんけど、田中会長が、以前のように戻れるんだったら嬉しいわw でも、近藤さんがお金を貸すって・・・ほんまにええの……？」
私「田中会長に話をして、本人がOKすれば、俺が金貸す。 年利１％で・・・w 安いだろ？w まず手始めに3000万、田中会長に私から渡す！ そこで、田中会長から、ママが預かって、その後は管理してもらう！ あとは俺に任せて・・・！」
その後、新大阪のヒルトンホテルのエグゼクティブラウンジで、田中会長に話をして、後日、涼子ママ、弁護士、司法書士立ち合いの元、必要な書面を交わし、登記をして・・・、北新地のビルを担保に３０００万円のお金を貸しました。
ただ・・・涼子ママは、お金を３０００万円預かるのが嫌だったようで・・・とりあえず、１３００万円だけ預かり、自分も含めて、田中会長の借金を精算して・・・残りのお金は、田中会長に返していました。
田中会長も、「近ちゃん、涼子ママ、すまんな」とだけ言って、あとは何も聞かなかった。
そうして会長は、再び夜の街に姿を現すようになったが、以前のような使い方をすることはなく、涼子ママと食事をして、店に行くぐらいで・・・以前よりは、だいぶおとなしくなった！
まあ、とりあえずのところ・・・丸くおさまった感じだが・・・・、私は、いつか、田中会長の息子や奥様と、揉める日が来るな〜と・・・思いながらも、腹は括って覚悟していた！
第五章 訃報と、遺された想い
それから３年半後――
涼子ママ 「近ちゃん！ 今、電話大丈夫？ 会長が・・田中会長が、北新地で倒れはって……病院に運ばれてんけど…… 」
私 「そうか・・・すぐ行くわ！」
涼子ママからの一本の電話。私は、予定を全てキャンセルして、名古屋から新幹線に飛び乗り、すぐに病院へ駆けつけたが、会長は意識が戻らぬまま・・・、その四日後に旅立った。
祭壇には、笑顔の遺影。
お焼香をしながら、私は、涙を堪えて唇を噛んだ。
（会長……俺、間に合わへんかったな！ まあ、でも、死ぬまで飯も酒も飲んで幸せだっただろ？ あとは、田中会長が使った金、回収させてもらうけど、悪く思わんといて〜な！）
というわけで・・・、まだ終わりではなかった。
貸した金、総額４２５０万・・・溜まっていた！
この金を回収しなければならない。
第六章 怒りと矜持
葬儀が終わり、49日が過ぎた頃。
私は、田中会長が興した不動産会社の社長（息子）のところへ、アポ無しで訪れた。
社長（息子）は、いなかったが・・・。
私 「悪いけど、息子さんに伝えてくれ。 俺は会長に４２５０万貸したんだけど・・・返してくれ。 返さへんかったら、法的措置を取らせていただきます。 今日中に電話をいただけるように・・・あっ、もう一つ、今週中に金返して・・・って言っといて・・・w」
受付は困惑しながらも、伝言を承った。
当日と言っておいたのに・・・、翌日、電話が鳴ったw
社長（息子） 「よく話が見えません！ どういうことですか？ 一度、大阪に来てください」
私 「なんやと？ この前はこっちが行ったんや。今度はお前が来いや」
後日、弊社 名古屋の千代田不動産支店にて、対話の場が設けられた。
応接室には、息子、顧問弁護士、そして会長の奥様の姿。
私は語った。
過去、恩義、そして３年間のこと・・・私が、新地のビルを担保にお金を貸したことも話した。
先週、大阪に行った際に、当日電話をしろと言ったのに電話してこなかった事、今週中に金を返さんと法的措置をとるという話もしたのに、金返ってきとらん話をしながら感情的に話をした。
社長（息子）は、一生懸命、必死で言い訳をしていたが・・・・。
私 「お前らな……会長は、会社をゼロから作った男や。豪快やったけど、人を惹きつける魅力があったんや。 自分を育ててくれて、会社と財産を残してくれた親に・・・そんな親に、お前は何をした？」
社長（息子）は黙って聞いていたが、「満額返すので、即、解除してほしい」と申し出た。
私 「いいよ！ まあ、会長も、好きなことやって死ねたから俺の目的は達成したw ただし、条件がある」
私は言った。
私 「会長の墓前で、ちゃんと感謝を伝えろ。そして、北新地の涼子ママに礼を言って、ちょっとでええからお礼金包んで菓子折り持ってけ。 受け取るかはママ次第やけど、それぐらいはしないとバチがあたるぞ！」
息子は反論しかけた。
社長（息子）「そんな必要があるんですか？」
私はニヤリと笑いながら言った。
私 「お前、本当に、天性のボンボンだなw つける薬がないわ！ もう一回、同じ話をしたろか・・・田中会長はな〜・・・」
私の話を遮るように、弁護士が口を開いた。
弁護士 「……近藤さんの条件は、良心的です。手を打ちましょう」
私 「先生、人の話を中断させたのはムカついたけど・・・その判断は正解！ 俺は、田中会長が最後まで、自分の好きな生き方をできたので、それで満足してる！ あとは、バカ息子に、田中会長に申し訳ないことをした自覚をしてもらいたいのと、会長への感謝！ 会長の周りの人への感謝！ それだけでいい！ 」
そして2025年2月、正式に決着がついた。
最終章 恩を返すということ
全てを終えた私は、涼子ママと電話で話をした。
涼子ママは、店にいる時間ではなかったが、一応、話せる状態か確認をしてから、私自身も、一旦、心を落ち着けて話し始めた・・・。
私 「涼子ママ、会長の件、決着がついたよ！ 会長が使った金、全部回収できたし、まあ、ちょっと儲かってしまったというか・・・！ちょっと懲らしめたというか・・・ 涼子ママに半分あげるわ・・・w 税務上、領収書は、欲しいけど・・・。 最後まで会長の面倒見てたんだし、今度、飲みにいきがてら、持ってくわ！」
涼子ママ 「近藤さん……ほんま、ありがとう。 でも、お金はいらんわ！ 近藤さん、長い間、お金を立て替えてたんやし、貰っといてもバチ当たらへんと思うわw お金は受け取れないけど、大阪に来た時は、また飲みにきて！」
私 「あははははw それは、もちろん！ 出禁と言われない限り行くけど・・・・w ハァ〜・・・w 終わったな〜・・・涼子ママ、田中会長、あの世で笑ってると思うわ！ あの人、最後まで北新地におれたんやからな。」
私は、自分の頭の中に浮かんだ会長の遺影に向かって、心の中で呟いた。
（会長……俺、やりましたで〜w また天国で、一緒に飲みましょうやw）
エピローグ
今回の件で、改めて思ったことがある。
「俺たちは、不動産屋である前に、人間」
金の計算ばかりの世の中で、忘れかけていた“情”や“恩”を、今回のことで強く感じた。
会長のような豪快な人間が減った今だからこそ、俺は俺のやり方で、人を助けたい。
読者の皆さん、もしあなたが理不尽な思いをしているなら、俺に相談してほしい。
近藤利一、５５歳 まだまだ現役！笑
これからもこのブログで、真実を伝え続けていきます。
今回のブログを書き始めたのは２年前です。
途中まで書いてありましたが・・・・ずっと下書きのままでした。
所々編集しながら、やっと書き上げることができました。
今回、【素人さの為の不動産学校 ノンフィクション小説風】で書かせていただきました。
感想等がありましたら、コメントください！
そんなわけで、今回は、ここまでとさせていただきます。
本日も、読者の皆様に、
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今回のブログは、いつもの感じではなく、ノンフィクション小説っほく書いてみます！
第一章 北新地の涼子ママの涙（４年前の出来事）
大阪・北新地
煌びやかなネオンが夜空を彩る中、北新地クラブで、涼子ママが話し出したのは、４年前のことだった。
いつも私には、強気にオチャラケて話をする涼子ママが、それまで座っていた若い女の子を他の席にいかせて、眉をひそめながら話をしてきた。
「近藤さん・・・前にも話したことなんやけど・・・もう、限界なんよ」
60歳を迎えても気品と色気を纏った涼子ママが、唇を噛みながらぽつりと漏らした。
涼子ママ 「田中会長……現社長の息子さんから、会社への請求書送りを断られた話は、前にしたと思うんやけど・・・、とうとうカードも止められてもうて、先月、店へのツケがもう1000万超えたわ。 最近は、行きつけの寿司屋にもツケがたまってたんで、私が、立て替えたんよ〜。 田中会長には、若い頃からお世話になってきたんで・・・私、なんとかしてあげたかったけど、これ以上は……」
涼子ママの眼には、長年連れ添った家族を思うような愛情があった。
田中会長と40年の付き合い。
バブル期以降、政財界、芸能人が集った、田中会長の黄金時代・・・
私は、25年前ぐらいからしか知らないが、会長の豪快さと器の大きさは凄かった。
涼子ママは、私よりも10年以上古い付き合いなので・・・田中会長の成長や成功のストーリーも知っているわけで・・・不憫なんだろうな〜と・・・感じました。
涼子ママ 「……ほんまに、会長の息子さん、冷たいねん」
私は、静かに頷いた。
かつて、夜の街で共に豪遊した田中会長。北新地でも、祇園でも、「近藤、今日はお前の好きな酒を開けろ」と笑っていた豪快な男が、今や息子に財布を握られ、惨めな姿になっている。
私 「う〜ん・・・。 ママ……任せといて。俺が、なんとかするわ！ 但し、涼子ママと会長には協力してもらわんとあかんと思うけど・・・！」
そう言った瞬間・・・具体的な策が思い浮かんでいたわけではないが、私の中で何かが決まった。
第二章 豪快な男との出会い
時は遡り、二十数年前。
まだ30代だった私は、愛知県津島市を拠点に千代田不動産を立ち上げ、まだ名古屋支店もない時代！
右も左も分からないながらも突っ走っていた。
先輩に連れてきてもらった北新地のクラブで涼子ママと出会い・・・大阪に行く度に通うようになり・・・、そんなある日、偶然、隣に座っていた田中会長と運命的に出会った！
涼子ママと私は、歳が近いので、ワイワイ楽しそうにふざけ合ってたのが気になったのか、隣の席の田中会長が、声をかけてきた。
常識的に、クラブで隣の客に声をかけるのは御法度なんですけど・・・、その場は、涼子ママが間に入り・・・上手にお互いを繋いでくれました。
田中会長との話がはずみ・・・田中会長からドンペリを一本頂いたので・・・、私から、ドンペリより少し高いクリュグをおろして返した！
田中会長 「なんや兄さん、若いのに度胸あるな！ 高いシャンパンで返盃してくれるんか！」
スーツの似合う白髪の爺さんが、笑いながら声をかけてきた。
田中会長、当時60歳過ぎていたと思う・・・
後から知ったのだが・・・
戦後の高度経済成長で、のし上がり20以上の収益ビルを法人で持つ、関西不動産界のレジェンドだった。
私は、愛知県の田舎の、駆け出しの不動産屋！
田中会長 「初対面やけど・・・お前、昔の俺みたいや！あはははっははは！ 涼子ママ、返盃の返盃や！ ドンペリピンク！ これでドンペリ紅白や！ ガハハハはははw」
それがきっかけだった。
その後、ちょくちょく誘われるようになり・・・
北新地、祇園、たまに銀座……夜の街を共に飲み歩き、私は会長から人の扱い、酒の飲み方、そして不動産の魂を学んだ。
今だから、正直に言います・・・
この当時、田中会長にご馳走になるばかりでは嫌なので、たまに私が払うこともありましたが・・・
たまに払う食事代、自分の宿泊費や交通費も、当時の私には厳しく、無理していましたw
そんな事はお見通しだったんでしょうね。
「若いうちは無理をしてでも金を使え！ 金はな、回せる奴が勝つんや！ 無理して回していると、回せようになるんや！」
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今でもその言葉が、私の心に残っている。
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息子は57歳、東京の名門大学を出て、高学歴・見た目もスマートで理論派で、跡取りとしては申し分なく育ったわけです。
だが、心に温度がなかった。
父の時代はもう古い！俺の方が優れている！・・・とでも思っていたのでしょう！
田中会長のおかげで、ボンボンで育ったくせに・・・
田中会長が育てた社員たちを左遷し、解雇に追い込み、自分が実権を握った！
会社に請求書送りにしていた田中会長の交際費はカットされ、経営者仲間との旅行代、食事代、飲み代も、徐々に減らされて・・・北新地のクラブでの飲み代も却下された。
私は、以前、田中会長から息子さんを紹介され、２〜３回、食事をしたり飲んだりしたことがあったので、息子（現在の社長）に電話をした。
息子に世代交代をしてから初めて話をしたので、かなり久しぶりに話をしたのだが・・・以前は、ヘコヘコしていた息子が、以前とは打って変わって堂々と強気で話をしてくるので、嬉しい反面、ちょっと生意気だな〜なんてことも思った。
ちょっと世間話をしてから会長の話をした。
私 「社長・・・会長の件なんですが・・・、飯屋、飲み屋のツケがたまっていて・・・このまま放置しておくと、この手の話は、広がるのが早いし、格好つかなくなりますよ！」
社長（息子）「その話ですか・・・、近藤さんも知っての通り、飲む、打つ、買う、放っておくと毎月、何百万円・・・一昨年の年末分については、１０００万円以上の請求がきまして・・・。 その時は、お支払いさせていただきましたが・・・。 流石に、父を叱りましたよ！ そして、顧問弁護士から、会長個人の飲食代は今後一切お支払いをしません！と通達をしました。 法人のものは父のもんじゃないんで・・・」
私 「なるほど・・・。 会長も、まあまあ豪快ですからねw w w ただ、その人脈で、今の御社があるわけじゃないですか！ 裸一貫から、ここまで来るには、銭をばら撒くことも必要だったと思いますよ！ 国会議員や、大手企業の役員たちにも、友達のように電話されて、すごい人ですよw それくらいは分かってますよねw もしかして、会長の飲み代が払えんぐらい業績悪いの？」
社長（息子）「そんなことはないのですが、会長も歳をとってから、お金を使う部分が、事業のためではなく、今までの流れでやってるだけで、何のプラスにもなってないんです。 法人の売上に寄与しているとは思えないんです。」
私 「そこの判断は難しいけど・・・会長の息子という恩恵を受けて仕事がうまくいっているという部分もあるんじゃないの？ 人間、ルーツを忘れたらあかんよ！ 親から全てを取り上げて、乞食みたいにして放っておくと息子が笑われるんじゃない？ とりあえず、人様に迷惑かけている部分は精算した方がいいんじゃない？」
社長（息子）「近藤さん、相変わらず厳しい言い方をしますな〜w 何度も言いますけど、個人と法人は別なので・・・」
私 「そんなこと言われんでも、分かっとるわ！ 会長の個人預金は、奥さんが押さえて・・会社の関係は、お前が押さえて・・・個人も会社も、何もできんようにしとるだろう！ こういう言い方したくないけど、もう老い先短いんだから好きにさせてあげたら？ 金がないわけじゃないんだし・・・」
社長（息子）「近藤さん！ 飲み食いして仕事も一緒に頑張りましょう！・・・もうそんな時代じゃないでしょうw 近藤さんも、もう父に関わってもいいことないですよ！ 飲食関係の人たちに泣き付かれてるのかもしれませんけど・・・父が行く店には、すでに通達してありますので、その後のツケは、１円も払う気はありません。」
私 「そうか・・・w お前は、親に尻拭いて育ててもらったのに、親の尻は拭けない！ってことだな？ 会長の唯一の失敗作は、お前だなw まあ、いいわ・・・ 話にならんな・・・」
ということで・・・話は終わった！
息子である社長は・・・合理的な判断・・・正解なんだけど・・・人としての情が感じられない。
その後も、田中会長は、自由を奪われていった。
カードは止められ、運転手は解雇、食事も一人でファミレス。
お金が使えなくなった田中会長の周りから人が去っていき、誰も寄り付かなくなった。
それでも、僅かだが、昔、田中会長にお世話になった人たちが支えようとしていた！
そのうちの一人が、涼子ママなのです。
第四章 根抵当という逆襲
涼子ママ 「近藤さん、会長が可哀そうで……もう見てられへん」
涼子ママが溢した言葉に、近藤は火がついた。
私 「涼子ママ、田中会長の会社関係、個人の預金等は、息子と奥様が握ってるから、なんともならんし・・・、仮にできたとしても、すぐにバレる！ 確か、新地に、田中会長名義のビルがあっただろ？ 根抵当つけようか。あれ、７億の価値があるから・・・。５０００万くらい根抵当権か代物弁済予約つけて、俺がお金を貸すわ！」
涼子ママ 「何言ってのんのか全く分からんけど、田中会長が、以前のように戻れるんだったら嬉しいわw でも、近藤さんがお金を貸すって・・・ほんまにええの……？」
私「田中会長に話をして、本人がOKすれば、俺が金貸す。 年利１％で・・・w 安いだろ？w まず手始めに3000万、田中会長に私から渡す！ そこで、田中会長から、ママが預かって、その後は管理してもらう！ あとは俺に任せて・・・！」
その後、新大阪のヒルトンホテルのエグゼクティブラウンジで、田中会長に話をして、後日、涼子ママ、弁護士、司法書士立ち合いの元、必要な書面を交わし、登記をして・・・、北新地のビルを担保に３０００万円のお金を貸しました。
ただ・・・涼子ママは、お金を３０００万円預かるのが嫌だったようで・・・とりあえず、１３００万円だけ預かり、自分も含めて、田中会長の借金を精算して・・・残りのお金は、田中会長に返していました。
田中会長も、「近ちゃん、涼子ママ、すまんな」とだけ言って、あとは何も聞かなかった。
そうして会長は、再び夜の街に姿を現すようになったが、以前のような使い方をすることはなく、涼子ママと食事をして、店に行くぐらいで・・・以前よりは、だいぶおとなしくなった！
まあ、とりあえずのところ・・・丸くおさまった感じだが・・・・、私は、いつか、田中会長の息子や奥様と、揉める日が来るな〜と・・・思いながらも、腹は括って覚悟していた！
第五章 訃報と、遺された想い
それから３年半後――
涼子ママ 「近ちゃん！ 今、電話大丈夫？ 会長が・・田中会長が、北新地で倒れはって……病院に運ばれてんけど…… 」
私 「そうか・・・すぐ行くわ！」
涼子ママからの一本の電話。私は、予定を全てキャンセルして、名古屋から新幹線に飛び乗り、すぐに病院へ駆けつけたが、会長は意識が戻らぬまま・・・、その四日後に旅立った。
祭壇には、笑顔の遺影。
お焼香をしながら、私は、涙を堪えて唇を噛んだ。
（会長……俺、間に合わへんかったな！ まあ、でも、死ぬまで飯も酒も飲んで幸せだっただろ？ あとは、田中会長が使った金、回収させてもらうけど、悪く思わんといて〜な！）
というわけで・・・、まだ終わりではなかった。
貸した金、総額４２５０万・・・溜まっていた！
この金を回収しなければならない。
第六章 怒りと矜持
葬儀が終わり、49日が過ぎた頃。
私は、田中会長が興した不動産会社の社長（息子）のところへ、アポ無しで訪れた。
社長（息子）は、いなかったが・・・。
私 「悪いけど、息子さんに伝えてくれ。 俺は会長に４２５０万貸したんだけど・・・返してくれ。 返さへんかったら、法的措置を取らせていただきます。 今日中に電話をいただけるように・・・あっ、もう一つ、今週中に金返して・・・って言っといて・・・w」
受付は困惑しながらも、伝言を承った。
当日と言っておいたのに・・・、翌日、電話が鳴ったw
社長（息子） 「よく話が見えません！ どういうことですか？ 一度、大阪に来てください」
私 「なんやと？ この前はこっちが行ったんや。今度はお前が来いや」
後日、弊社 名古屋の千代田不動産支店にて、対話の場が設けられた。
応接室には、息子、顧問弁護士、そして会長の奥様の姿。
私は語った。
過去、恩義、そして３年間のこと・・・私が、新地のビルを担保にお金を貸したことも話した。
先週、大阪に行った際に、当日電話をしろと言ったのに電話してこなかった事、今週中に金を返さんと法的措置をとるという話もしたのに、金返ってきとらん話をしながら感情的に話をした。
社長（息子）は、一生懸命、必死で言い訳をしていたが・・・・。
私 「お前らな……会長は、会社をゼロから作った男や。豪快やったけど、人を惹きつける魅力があったんや。 自分を育ててくれて、会社と財産を残してくれた親に・・・そんな親に、お前は何をした？」
社長（息子）は黙って聞いていたが、「満額返すので、即、解除してほしい」と申し出た。
私 「いいよ！ まあ、会長も、好きなことやって死ねたから俺の目的は達成したw ただし、条件がある」
私は言った。
私 「会長の墓前で、ちゃんと感謝を伝えろ。そして、北新地の涼子ママに礼を言って、ちょっとでええからお礼金包んで菓子折り持ってけ。 受け取るかはママ次第やけど、それぐらいはしないとバチがあたるぞ！」
息子は反論しかけた。
社長（息子）「そんな必要があるんですか？」
私はニヤリと笑いながら言った。
私 「お前、本当に、天性のボンボンだなw つける薬がないわ！ もう一回、同じ話をしたろか・・・田中会長はな〜・・・」
私の話を遮るように、弁護士が口を開いた。
弁護士 「……近藤さんの条件は、良心的です。手を打ちましょう」
私 「先生、人の話を中断させたのはムカついたけど・・・その判断は正解！ 俺は、田中会長が最後まで、自分の好きな生き方をできたので、それで満足してる！ あとは、バカ息子に、田中会長に申し訳ないことをした自覚をしてもらいたいのと、会長への感謝！ 会長の周りの人への感謝！ それだけでいい！ 」
そして2025年2月、正式に決着がついた。
最終章 恩を返すということ
全てを終えた私は、涼子ママと電話で話をした。
涼子ママは、店にいる時間ではなかったが、一応、話せる状態か確認をしてから、私自身も、一旦、心を落ち着けて話し始めた・・・。
私 「涼子ママ、会長の件、決着がついたよ！ 会長が使った金、全部回収できたし、まあ、ちょっと儲かってしまったというか・・・！ちょっと懲らしめたというか・・・ 涼子ママに半分あげるわ・・・w 税務上、領収書は、欲しいけど・・・。 最後まで会長の面倒見てたんだし、今度、飲みにいきがてら、持ってくわ！」
涼子ママ 「近藤さん……ほんま、ありがとう。 でも、お金はいらんわ！ 近藤さん、長い間、お金を立て替えてたんやし、貰っといてもバチ当たらへんと思うわw お金は受け取れないけど、大阪に来た時は、また飲みにきて！」
私 「あははははw それは、もちろん！ 出禁と言われない限り行くけど・・・・w ハァ〜・・・w 終わったな〜・・・涼子ママ、田中会長、あの世で笑ってると思うわ！ あの人、最後まで北新地におれたんやからな。」
私は、自分の頭の中に浮かんだ会長の遺影に向かって、心の中で呟いた。
（会長……俺、やりましたで〜w また天国で、一緒に飲みましょうやw）
エピローグ
今回の件で、改めて思ったことがある。
「俺たちは、不動産屋である前に、人間」
金の計算ばかりの世の中で、忘れかけていた“情”や“恩”を、今回のことで強く感じた。
会長のような豪快な人間が減った今だからこそ、俺は俺のやり方で、人を助けたい。
読者の皆さん、もしあなたが理不尽な思いをしているなら、俺に相談してほしい。
近藤利一、５５歳 まだまだ現役！笑
これからもこのブログで、真実を伝え続けていきます。
今回のブログを書き始めたのは２年前です。
途中まで書いてありましたが・・・・ずっと下書きのままでした。
所々編集しながら、やっと書き上げることができました。
今回、【素人さの為の不動産学校 ノンフィクション小説風】で書かせていただきました。
感想等がありましたら、コメントください！
そんなわけで、今回は、ここまでとさせていただきます。
本日も、読者の皆様に、
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2023年01月15日
不動産売買！ 年末年始！ 中間金が入金されない事件（No.2576)
予定していた中間金５０００万円が、期日に、買主に支払われなかったら・・・売主も仲介業者も、びっくりしますよね！
実は、昨年末に、そんな事件がありまして・・・
（個人情報の関係で場所は秘密、登場人物等は仮名 金額も変えてあります。）
登場人物 売主A社・売主仲介業者が弊社・買主B社・買主仲介業者がC社
昨年の夏に手付金５千万円で１０億円のビルの売買をしました。
弊社は、売主側の仲介業者、C社は買主側の仲介業者です。
契約書上、１２月２３日までに中間金を入れる契約になっていました。
弊社は、仲介業者として１２月２０日に、中間金支払いのご案内をさせていただき、仲介業者C社から買主に、その案内を送り買主と中間金支払いの確認を電話で行い、弊社に、２３日の中間金の支払いの件、大丈夫です！という連絡がありました。
弊社も、C社も、段取りをして、仲介業者としての仕事は、きっちりやってました・・・・。
それが・・・
１２月２３日の午前に中間金が入らなかったのです！
プロの不動産業者なら分かると思いますが・・・午前中に予定していた金が入らない時って、相当ヤバいんですよね〜！
一応、正午まで待って入金がないので・・・弊社が動き始めました。
買主の不動産業者に連絡をして・・・買主に連絡を取ってもらいましたが・・・買主に連絡が取れないとのことでした。
素人さんの為の不動産学校というブログなので説明しますが・・・・中間金が期日に入らない場合、売主は、相当の期間を定めて催告して契約を解除できるんです。
解除といっても止めるというわけではなく、違約解約となり、今回の違約金は２億円です。
契約時に支払い済みの５０００万円を放棄して、違約金の残金１億５千万円を売主に払わなくてはいけないわけです。
つまり・・・不動産契約が違約解約となった場合、買主は、売買契約の２割と設定されている２億円を支払わなくてはいけないわけです。
売主に、１２月２３日に中間金が入ってこなかった時点で、何月何日までお支払いください！支払いがない場合は、違約解約とさせていただきます！という書面を内容証明にて送り、その期日内に支払いがなければ、契約の債務不履行、違約解除になり２億円の違約金確定となる可能性が高いわけです。
仲介業者としては、違約解約になろうが、半分か全額かは別にして仲介手数料を請求することもできるのですが・・・この道で飯を食っている以上、決済、引き渡しまで、きっちりやって報酬を貰いたいじゃないですか！
買主の違約により解約！ 買主が２億円溶かして終わり！なんてことには、気分的にしたくないわけです。
さて、ここまで書いたところで・・・話の途中ですが・・・。
皆さん・・・不動産、建設部門のブログランキングが、２位になってしまっていますので、下記のバナーをクリックして、素人さんの為の不動産学校に投票していただけると嬉しいです。
建設・不動産ランキング
ありがとうございます・・・
ブログの続きです。
そんなわけで・・・。
中間金が払われなかった２３日の１５時を過ぎた直後から・・・動き出しました。
まずは、買主さんの方に連絡・・・
買主さんの違約により解約になる可能性が高いことを伝えて、いつなら中間金をお支払いできるのかをお聞きしました。
ここで、なぜ、中間金を払わなかったのかは、後から聞けばいいので・・・・まずは、いつ払うか？ 違約解約になってもいいのか？
この２点を質問しました。
買主 『ちょっと手違いがありまして・・・お金を管理している者がコロナになってしまいまして、27日には間違いなくお支払いさせていただきます。 申し訳ございません！』
私 『そういうことですね。 承知いたしました。 今からすぐに、売主さんに対して、お詫びと、２７日に払いますという書面を作成して、PDFで私に送ってください。 原本は、郵送で私のところに送ってください。』
買主側は、即動いてくれました。
次に、売主さんの方に・・・口頭で、買主とのやり取りを伝えて、２７日まで待っていただけるのかをお聞きしました。
私 『買主は、２７日までにお支払いします。この度は本当に申し訳ございませんでした。とのことでした。 なんでも、お金を管理しているものが急遽コロナの陽性で・・・ということなんですが・・・。 う〜ん・・・。 本当か嘘かは分かりませんが・・・・w』
売主 『２７日ですか・・・弊社は、今年の仕事納めが、２６日なので、26日まででお願いします。そこに間に合わなければ買主さんの債務不履行、違約解約ということで、当方の弁護士から・・・（以下省略）』
私 『すみません！ ２７日までに払いますという詫び状付きのものを書くとように支持しちゃいましたwww 買主からの書面が届いた時点で、２７日まで待つと回答したいです！・・・ということでいかがでしょうか？』
売主 『近藤社長が、そうおっしゃるなら、２７日まで待ちますが、その代わり、２７日に支払わない場合は、違約解約で手付金を放棄するというところまで、書面に入れさせてください。』
私 『分かりました。 手付金だけではなく、違約金のことも書きますか？』
売主 『とりあえず、今の段階では、手付金の５０００万円を放棄して解約するまでで結構です。』
私 『承知いたしました。 そのように進めます。 そういう言えば・・・解約になった場合の仲介手数料については・・・またはっきりしてから・・・・。プロとしては、きちんと取引した上で、いただかないと後味悪いので、最後まで持っていけるように頑張ります。』
売主 『えっ・・・・！ 契約が解除になっても手数料かかるの？？？』
私 『まあ、その話は結果が出てから相談しましょう。それよりもまずは・・・中間金を件を・・・・！』
売主 『間違いなく２７日に入るようにお願いします！ まさか、２７日に払わないなんてことはないですよね？』
私 『今回支払いがなかった理由が本当だとしたら・・・・、２７日に入らないことはないと思います。 だって・・・社長・・・５０００万円、溶かしますか？？？ www』
売主 『そうですよね〜w とりあえず待ちます！ 必ず２７日には、中間金が入るようにお願いします。』
私 『そのように段取りますが、私が買主ではないので、確約はできません。 買主からの書面が届き次第、メールで送ります。 今しばらくお待ちください。』
そんなわけで・・・・２３日の中間金が支払われなかった件は無事に収まりまして・・・、買主さんにもご報告させていただき・・・詫び状と、２７日までに支払うという念書も頂きました。
週が明けて２６日・・・
２７日の支払いの件で買主に大丈夫か？連絡したところ・・・大丈夫だと返事がありました。
２７日当日・・・・！
中間金５０００万円の支払いがありませんでした！
ええええええ〜・・・・！
読者の皆様は、そう思うでしょ？？？
実は、私は、何となく・・・もしかすると支払いできないんだろうな？と予想していました・・・。
これまでの経験で・・・中間金が延期になった際は、延期した日に払われないことが２分の１ぐらいの確率であることなのです。
よくある話としては・・・、これぐらいの金額の売買になると・・・買主の方も、売買代金の一部〜大半の入金を、銀行融資以外のもので支払おうとしているケースがあるのです。
例えば、不動産の売却資金を購入資金に充てるとか・・・株や有価証券を売却するとか・・・貸している金の返金とか・・・、それが、遅れて・・・中間金や、決済の金額が期日に払えないということがあるのです。
買主さんから事情をお聞きしているわけではないですが・・・、年末ということもあり、何となく、そんな臭いが微かにしていましたので・・・もしかすると、２７日に中間金が支払われない可能性はあるな〜と思っていたので・・・・案の定、払われなかったな〜という感じでした。
まあ、でも・・・こうなると・・・今後の売買の行方がどうなるのかは、売主さん次第ということになります。
今回は・・・・。
買主からではなく、売主さんから、中間金が支払われなかったことを報告しました！
中間金のすっぽかしは２度目なので、買主に理由を聞く必要もないですし・・・・あとは、売主さんがどうするかを聞いてから・・・それを買主サイドに伝えようと電話をさせていただきました。
12月27日 15時過ぎ・・・売主さんの回答は・・・。
『解約の内容証明を送れるようにスタンバイしてあります。 もう昨日仕事納めだったので、正月明けに、決定しましょう。 基本的には、もう解約ですよね！ 中間金も払えないのに、その後の決済で９億円払えるとは思えませんし・・・。 年明け、解約通知を送ったら、すぐに新しい買主さんを探し始めてください。』
私 『でも、中間金が年内に振り込まれたら、どうしましょう？』
売主 『年末に、２回すっぽかしているので、払われないと思いますが・・・・万が一、振中間金の込があれば、それはそれで、年明けに考えましょう。』
という内容でした。
12月27日 15時半過ぎ・・・もう放っておこうと思ったのですが、私から買主側に電話！
２度目の約束を破られた事が残念であること！ おそらく違約解約になるという事！ 年内に振り込めば、解約にならない可能性もあるということ！ この３点を話しました。
買主は、1月の後半ぐらいまで待ってもらえないですか！ 必ず払いますので・・・！ 理由書とお詫び文と、ペナルティーを払うので、待ってもらいたいとのことでした。
それを書面にして、私に送るので、売主さんと話をしてほしいとのことでした。
私は、一応お伝えをしますという事で電話を切りました。
年内に、文章一式を受け取り、売主さんにメールで送っておきました。
そんなわけで・・・・昨年の年末は、こんな感じで・・・・・年末の最終最後３１日まで、この文章のやり取りをしておりまして・・・・！
もう少し、こう書いた方がいいとか、誤字の修正とか・・・アドバイスさせていただき・・・諸々のやり取りで大変でした。
そんなこんなで・・・・歳を越しまして・・・・２０２３年が始まったわけですが・・・。
仕事始めの年始の挨拶を済ませて、今年最初に、即取り組んだのが、この案件でした。
売主様から、『近藤社長が預かってくださっている詫び状、念書等の原本を持って、説明に来てください！』と言われ・・・。
先日、売主さんの本社に足を運び、仲介業者として、一応、お詫びを申し上げて・・・ご説明と今後の対応について相談をして方向性を決めてきました。
そんなわけで・・・・どうなったのか？ 結論としましては・・・！
今は、まだ、ブログに書けません！
契約金額約１０億円、手付金５０００万円、中間金５０００万円、残代金９億円
中間金支払い日に支払いなし！ ２度目の支払日を決めたのに、支払いなし！
手付金の５０００万円は没収になったとして、違約金の２億を支払う能力が売主にあるのか・・・？
中間金の支払いをしてきたとしても、残代金の９億円を払って決済できるのか・・・？
どうなんでしょうね〜？
実は、すでに新しい買主を見つけてたりして・・・・・w
どうなんでしょう？？？
そんなわけで・・・昨年の年末は、バタバタで終わり・・・今年の仕事始めは、バタバタで始まるという感じでしたという、お話でした。
本日は、ここまでとさせていただきます。
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実は、昨年末に、そんな事件がありまして・・・
（個人情報の関係で場所は秘密、登場人物等は仮名 金額も変えてあります。）
登場人物 売主A社・売主仲介業者が弊社・買主B社・買主仲介業者がC社
昨年の夏に手付金５千万円で１０億円のビルの売買をしました。
弊社は、売主側の仲介業者、C社は買主側の仲介業者です。
契約書上、１２月２３日までに中間金を入れる契約になっていました。
弊社は、仲介業者として１２月２０日に、中間金支払いのご案内をさせていただき、仲介業者C社から買主に、その案内を送り買主と中間金支払いの確認を電話で行い、弊社に、２３日の中間金の支払いの件、大丈夫です！という連絡がありました。
弊社も、C社も、段取りをして、仲介業者としての仕事は、きっちりやってました・・・・。
それが・・・
１２月２３日の午前に中間金が入らなかったのです！
プロの不動産業者なら分かると思いますが・・・午前中に予定していた金が入らない時って、相当ヤバいんですよね〜！
一応、正午まで待って入金がないので・・・弊社が動き始めました。
買主の不動産業者に連絡をして・・・買主に連絡を取ってもらいましたが・・・買主に連絡が取れないとのことでした。
素人さんの為の不動産学校というブログなので説明しますが・・・・中間金が期日に入らない場合、売主は、相当の期間を定めて催告して契約を解除できるんです。
解除といっても止めるというわけではなく、違約解約となり、今回の違約金は２億円です。
契約時に支払い済みの５０００万円を放棄して、違約金の残金１億５千万円を売主に払わなくてはいけないわけです。
つまり・・・不動産契約が違約解約となった場合、買主は、売買契約の２割と設定されている２億円を支払わなくてはいけないわけです。
売主に、１２月２３日に中間金が入ってこなかった時点で、何月何日までお支払いください！支払いがない場合は、違約解約とさせていただきます！という書面を内容証明にて送り、その期日内に支払いがなければ、契約の債務不履行、違約解除になり２億円の違約金確定となる可能性が高いわけです。
仲介業者としては、違約解約になろうが、半分か全額かは別にして仲介手数料を請求することもできるのですが・・・この道で飯を食っている以上、決済、引き渡しまで、きっちりやって報酬を貰いたいじゃないですか！
買主の違約により解約！ 買主が２億円溶かして終わり！なんてことには、気分的にしたくないわけです。
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そんなわけで・・・。
中間金が払われなかった２３日の１５時を過ぎた直後から・・・動き出しました。
まずは、買主さんの方に連絡・・・
買主さんの違約により解約になる可能性が高いことを伝えて、いつなら中間金をお支払いできるのかをお聞きしました。
ここで、なぜ、中間金を払わなかったのかは、後から聞けばいいので・・・・まずは、いつ払うか？ 違約解約になってもいいのか？
この２点を質問しました。
買主 『ちょっと手違いがありまして・・・お金を管理している者がコロナになってしまいまして、27日には間違いなくお支払いさせていただきます。 申し訳ございません！』
私 『そういうことですね。 承知いたしました。 今からすぐに、売主さんに対して、お詫びと、２７日に払いますという書面を作成して、PDFで私に送ってください。 原本は、郵送で私のところに送ってください。』
買主側は、即動いてくれました。
次に、売主さんの方に・・・口頭で、買主とのやり取りを伝えて、２７日まで待っていただけるのかをお聞きしました。
私 『買主は、２７日までにお支払いします。この度は本当に申し訳ございませんでした。とのことでした。 なんでも、お金を管理しているものが急遽コロナの陽性で・・・ということなんですが・・・。 う〜ん・・・。 本当か嘘かは分かりませんが・・・・w』
売主 『２７日ですか・・・弊社は、今年の仕事納めが、２６日なので、26日まででお願いします。そこに間に合わなければ買主さんの債務不履行、違約解約ということで、当方の弁護士から・・・（以下省略）』
私 『すみません！ ２７日までに払いますという詫び状付きのものを書くとように支持しちゃいましたwww 買主からの書面が届いた時点で、２７日まで待つと回答したいです！・・・ということでいかがでしょうか？』
売主 『近藤社長が、そうおっしゃるなら、２７日まで待ちますが、その代わり、２７日に支払わない場合は、違約解約で手付金を放棄するというところまで、書面に入れさせてください。』
私 『分かりました。 手付金だけではなく、違約金のことも書きますか？』
売主 『とりあえず、今の段階では、手付金の５０００万円を放棄して解約するまでで結構です。』
私 『承知いたしました。 そのように進めます。 そういう言えば・・・解約になった場合の仲介手数料については・・・またはっきりしてから・・・・。プロとしては、きちんと取引した上で、いただかないと後味悪いので、最後まで持っていけるように頑張ります。』
売主 『えっ・・・・！ 契約が解除になっても手数料かかるの？？？』
私 『まあ、その話は結果が出てから相談しましょう。それよりもまずは・・・中間金を件を・・・・！』
売主 『間違いなく２７日に入るようにお願いします！ まさか、２７日に払わないなんてことはないですよね？』
私 『今回支払いがなかった理由が本当だとしたら・・・・、２７日に入らないことはないと思います。 だって・・・社長・・・５０００万円、溶かしますか？？？ www』
売主 『そうですよね〜w とりあえず待ちます！ 必ず２７日には、中間金が入るようにお願いします。』
私 『そのように段取りますが、私が買主ではないので、確約はできません。 買主からの書面が届き次第、メールで送ります。 今しばらくお待ちください。』
そんなわけで・・・・２３日の中間金が支払われなかった件は無事に収まりまして・・・、買主さんにもご報告させていただき・・・詫び状と、２７日までに支払うという念書も頂きました。
週が明けて２６日・・・
２７日の支払いの件で買主に大丈夫か？連絡したところ・・・大丈夫だと返事がありました。
２７日当日・・・・！
中間金５０００万円の支払いがありませんでした！
ええええええ〜・・・・！
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これまでの経験で・・・中間金が延期になった際は、延期した日に払われないことが２分の１ぐらいの確率であることなのです。
よくある話としては・・・、これぐらいの金額の売買になると・・・買主の方も、売買代金の一部〜大半の入金を、銀行融資以外のもので支払おうとしているケースがあるのです。
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12月27日 15時過ぎ・・・売主さんの回答は・・・。
『解約の内容証明を送れるようにスタンバイしてあります。 もう昨日仕事納めだったので、正月明けに、決定しましょう。 基本的には、もう解約ですよね！ 中間金も払えないのに、その後の決済で９億円払えるとは思えませんし・・・。 年明け、解約通知を送ったら、すぐに新しい買主さんを探し始めてください。』
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それを書面にして、私に送るので、売主さんと話をしてほしいとのことでした。
私は、一応お伝えをしますという事で電話を切りました。
年内に、文章一式を受け取り、売主さんにメールで送っておきました。
そんなわけで・・・・昨年の年末は、こんな感じで・・・・・年末の最終最後３１日まで、この文章のやり取りをしておりまして・・・・！
もう少し、こう書いた方がいいとか、誤字の修正とか・・・アドバイスさせていただき・・・諸々のやり取りで大変でした。
そんなこんなで・・・・歳を越しまして・・・・２０２３年が始まったわけですが・・・。
仕事始めの年始の挨拶を済ませて、今年最初に、即取り組んだのが、この案件でした。
売主様から、『近藤社長が預かってくださっている詫び状、念書等の原本を持って、説明に来てください！』と言われ・・・。
先日、売主さんの本社に足を運び、仲介業者として、一応、お詫びを申し上げて・・・ご説明と今後の対応について相談をして方向性を決めてきました。
そんなわけで・・・・どうなったのか？ 結論としましては・・・！
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中間金支払い日に支払いなし！ ２度目の支払日を決めたのに、支払いなし！
手付金の５０００万円は没収になったとして、違約金の２億を支払う能力が売主にあるのか・・・？
中間金の支払いをしてきたとしても、残代金の９億円を払って決済できるのか・・・？
どうなんでしょうね〜？
実は、すでに新しい買主を見つけてたりして・・・・・w
どうなんでしょう？？？
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2022年10月25日
超スーパーゴミマンション その後の処理（No.2579)
少し前の話なのですが・・・私がコンサルをしている不動産会社の女社長Aさんから、ゴミ屋敷の件で相談がありました。
相談内容
A不動産の顧客B子さんのお父様がご病気で入院されたので、B子さんが、お父様の住んでいたマンションに行ったところ・・・超スーパーゴミマンションで中に入ることができず・・・A不動産に相談があった。
A不動産のA社長が、顧客B子と一緒に超スーパーゴミ屋敷状態で中に入れず私に相談があった！
A不動産は、私に相談・・・A不動産と私とでB子のお父さんのゴミマンションに行った！
私は、男性ということもあり、玄関からゴミの隙間を通り中に入った！
腐爛死体ほどではないが・・・とんでもない悪臭で吐きそうになり退散！
A不動産は、『近藤社長！ こういう場合は、どうしたらいいですか？』と相談されて関わる羽目になったという話なんですが・・・。
状況
写真はありますが、あえて載せませんw
臨場感フルパワーで書きますので、皆様の頭の中で想像して、気持ち悪さを体感してください。
築年数４０年のマンションで、エントランスも古い感じで、エレベーターに乗った際には、すでにエレベーターも臭い感じだった・・・
エレベーターを降りて左に進み、A不動産の社長は、私の少し前を歩き一番奥の部屋で立ち止まった。
A不動産 『近藤社長、ここです！』
A不動産は、大きなカバンの中を覗き込み鍵を引っ張り出し、左手に鞄を持ちながら右手で鍵を開けた！
細く気鋭な指先には、ワイン色のネイルにスワロフスキーのようなものがついていて・・・その手の美しさに見惚れながら・・・・こいつ家事やってないんだな〜wと思った！
A不動産は、鍵を回し引き抜いたのに扉を開けることなく、少し眉をひそめて困惑した表情で私の方を見た。
私 『俺が開けるの？ う〜ん・・・。 扉の前は臭ってないな〜。 いや・・・微かに臭ってるかも・・・やっぱ臭うな！』
神経を集中されるほどに、臭いに敏感になっていったのだが・・・それほど酷い感じではないことがわかった。
私 『まあ、一般的なゴミ屋敷ぐらいな感じだなw Aさん、場数踏んでないし女の子だから・・・まあいいわ・・・。』
A不動産 『う〜ん・・・。 ヤバかったですよ！ 近藤社長、とりあえず息を止めてから開けた方がいいですよ！』
私は、念のため息を止めながら、扉をゆっくり開けた！
少しずつ鼻を開栓して息を吸ってみた。
臭いけど・・・それほど酷い臭いじゃない！
それよりも・・・玄関は、自転車が置いてあったのだが、自転車だとかろうじて分かるぐらいにゴミの山・・・玄関なのに石油ファンヒーターまで置いてある。
私は、土足のまま、ゴミを踏みながら中に突き進んだ！
玄関を過ぎるとキッチンがあり・・・それを見た瞬間、とんでもなく悍ましい臭いが・・・
私の脳が臭いと感じるのと同時に嗚咽が走り・・・オエェ〜・・・と・・・！
急いで外に出ました！
目に染みたのか・・・涙が滲んでました。
どんな臭いなのかを説明するのは、非常に難しいのですが・・・！
人間のウンコ、加齢臭、動物の糞尿、湿気臭、生ゴミを足して２で掛けた感じです。
２回目の突入！
私は、不動産屋の中の不動産屋だと自負しているので、ここで引いたら格好がつきませんので・・・鼻を摘んで再突入をしました。
コンビニ袋と、名古屋市の指定ゴミ袋を踏みながら蹴りながら突き進み、ベランダの窓を開けました。
ベランダは、使い古しの家具や家電と、何年前に置いたか分からんような植木鉢が散乱していました。
窓を開けたことで、室内の悪臭が減ったので・・・ここぞとばかりに全室の窓を開口、換気扇を回しました。
マンション内の視察！
臭いが幾分が治まったので、室内を視察・・・男性の一人暮らしと言っても、酷過ぎる光景でした。
ゴミ、ゴミ、布団、家電、家具、ゴミ、ゴミ、一番びっくりしたのは・・・・。
小さな仏壇があり、小さなお骨箱（犬猫？ 子供？）と人間のものであったであろう位牌があり、その隣に・・・飲みかけのペットボトルにタバコの吸い殻を入れたものや、焼酎の瓶とコップが並んでいるのです。
ついでに言うと・・・仏壇の奥の仏様が、転んでました！
そして、ゴミだらけのところに、唯一、布団が敷いてあり・・・そこだけは、唯一ゴミのないエリアになっていました。
要するに寝ているところ以外、ゴミだらけ！
まあ、とにかく酷い状況でしたので写真だけ撮って一旦撤退！
そんわけで・・・とりあえず・・・A不動産の事務所に戻り作戦会議！
私 『いや〜・・・まあまあ酷かったな〜w で、俺に相談って何をして欲しいの？ ゴミの片付けの手配ぐらいなら、自分でできるでしょう。 』
A不動産 『まあ、そうなんですけど・・・・！ 実は、うちのお客様のお父様・・・末期癌らしくて、もう帰ってくることがないらしいんですよ！ お客様は、女性で独身で、結婚の予定も子供を産む予定もないので、お父様の分は、全部捨ててほしい・・・、あのマンションもいらない！ 全部、ゴミごと私にもらってと言われていまして・・・。』
私 『なるほど・・・。で・・・俺に、もらってくれないか？って話ねw このマンション自体が、今の価格だと、リフォームして５００万円で売れるか売れないか・・・・仮に４００万円で購入を考えるとして、このゴミ屋敷を片付けて、きれいにリフォームして・・・トントンってところだよな。 でも、貸せば、月５万円ぐらいでは貸せるじゃん！ 修繕積立や管理費引いて月３万円、固定資産税とか、いろいろ引いて・・・・毎月１〜２万円残るかどうかだね。 もらっておけば？』
A不動産 『それなら、いらないというか・・・。 近藤社長なら、もう少しお金を生む形に変えてしまうと思ったので・・・もらっていただけないかと思いまして・・・・私の方は、できれば、お小遣いで１０万円だけいただければ・・・ありがたいです。』
私 『なるほどねw まあ、俺なら、そういう貸し方はしないからなw 俺もめんどくさいからいらんけど・・・、Aさん、自分で貸しなよ！ 法人系か障がい者系とか！ 法人の寮仕様にするとか・・・１室だけなら・・・上手にやれば、賃料、７〜８万円までは上げれると思うよ！』
A不動産 『それも、めんどくさいのでいらないです。 』
私 『あのさ〜！ Aさんがめんどくさいものは、俺もめんどくさい！ お客様も、Aさんも、俺も、誰もいらんわけだから・・・・。 まあいいわw とりあえず、もらっておきなよ！ リフォームしといてくれたら、外国人の寮かなんかで、利益が出るようにして、売ってあげるから・・・・。』
A不動産 『それも考えたんですけどね〜！ この臭いを嗅いじゃうと、関わるのも嫌なんですよ！ お客様も女性でして・・・、もう、お父様との縁を切ると、全ての身内と縁が切れるそうで・・・、位牌もお墓も放棄したい！ 私は1人で生きていくって言ってまして・・・兄弟も音信不通だし、母親も離婚して、どこにいるかすらも知らないってことで、身内は、１人もいらないらしいです。』
私 『なるほど・・・。 過去を全部捨ててしまうってことか・・・。 まあ、今の自分は、両親があっての事とか、自分のルーツはどうでもいいってことねw そういう人は、ドライで、友達も、知り合いも誰も大切に思わないからな！ まあ、最後は、孤独死で、ろくな死に方しないと思うわw 』
A不動産 『本人も、自分で自覚しているようですw 身内の縁が切れたら、生きている意味がないので死にたいって言ってましたもん！』
私 『なるほどねw まあ、いいんじゃいの・・・本人が、そうしたいなら・・・俺、知らん人だし・・・。』
A不動産 『それが・・・・。 実は、近藤社長のことを知っている人なんですよ！ 昔、若い頃にバイトしていた夜の店で、何度かお席につかせていただいたこともあるって言ってました。なんか、社長主催のマリンスポーツにも参加したとか・・・。』
私 『誰・・・？ 錦で席についたって何千人だし、マリンスポーツも毎年やってたので、数百人は来てると思うから・・・・。』
A不動産 『夜のバイトの時の名前と同じかは、知りませんが・・・＠＠＠＠さんですが、わかりますか？』
私 『全く分からん・・・。 写真か何かある？』
A不動産 『ないですよw あっ・・・SNS、インスタが・・・。・・・・ 顔載ってない！』
私 『まあ、いいわ・・・・！ １０年〜１５年前ぐらいの学生だから、３０代の半ば前後だな・・・。う〜ん！ 気になるけど、知れば深入りすることになるとあかんから、まあいいわ！ と言うか・・・そういう話を振ること自体、俺を絡めようと思ってるってことだよな？』
A不動産 『バレましたか・・・・w あのゴミ屋敷、どうしたもんですかね〜？』
私 『その女の子、あんだけのゴミを片付けて、リフォームする金あるの？ ないんだろ？ もう、A不動産が貰っておくしかないじゃんwww』
A不動産 『・・・・。わかりました。』
と言うことで・・・私は、首を突っ込まずに、うまいこと逃げたわけですが・・・・。
その後・・・A不動産は、娘さん立ち会いで、お父様と売買契約を締結しました。
一応、価格は、１０万円・・・、司法書士立ち会いで所有権移転もして・・・・その後、片付けをして・・・リフォームを開始しようとした頃ぐらいに・・・・問題が起きまして・・・！
そんなわけで・・・最初のマンション訪問から、数ヶ月が経ち・・・先日・・・。
な・・・なんと・・・もう帰ってこないはずのお父様が退院してきたのです・・・。
しかも、娘さん、司法書士立ち会いで所有権移転したはずなのに・・・売った覚えがない！と・・・。
諸事情を聞くと・・・お父様の意思確認の元、娘さんが契約書と売渡証書と委任状に代筆したそうです。
なのに・・・お父様は、覚えがない！と、怒鳴り込んできたらしくて・・・・
A不動産から再度、相談がありました。
私 『法的に問題ないんだったら、突っぱねるだけじゃんw 契約も移転の時も、買主だから、その場にいたんだろ？』
A不動産 『はい！ いたんだけど・・・何を言っても、覚えていない！ 娘と結託して勝手に人のマンションを取った！と怒鳴り散らしてくるし・・・、ロレックスの腕時計があったとか、現金が３００万円、仏壇に入れてあったとか言うんです。』
私 『契約書に、残留物の放棄は書いてあるの？』
A不動産 『もちろん！』
私 『だったら・・・３回ぐらいは、丁寧に対応して・・・それでもギャーギャー言ってきたら、裁判でも何でもやれやぁ〜！でいいんじゃない？ それ以前に、娘にお父さんを説得してもらうとか・・・。』
A不動産 『それが、娘さんの方は、音信不通で・・・。連絡が取れないんです。』
私 『前の話だと・・・自殺願望があったとか言ってたから死んだか？』
A不動産 『それはないと思いますが・・・とにかく連絡が取れないんです。 電話が使われていないになっているので、ショートメールもダメだし・・・、SNSもメッセージを送っても折り返しの連絡がないんです。』
私 『で・・・お父さんは、返してくれって言ってるわけでしょw 返してあげたら・・・？ 今までかかった費用に、違約金のせて、それを払ったらお返しします！でいいんじゃないの？』
A不動産 『そんなお金あるわけないじゃないですか！ 病院代も、全額払ってないとか・・・。 それに、中に時計やお金があったとか言ってるし・・・。』
私 『流石、超スーパーゴミ屋敷の所有者だな・・・自分までゴミになっちゃってるじゃんwww』
A不動産 『あははははははw 近藤社長うまい！ って・・・言ってる場合じゃないですよ！ なんか、夜も電話してくるし・・・出ないようにしてますけど・・・翌日、電話すると、また怒鳴りまくる感じで・・・最近、そんな日々を過ごしています。 売買契約書も見せたんですけどね。司法書士も電話をしてくれて説明をしてくれたんですけど・・・売った覚えはない！の一点張りで・・・。 裁判になったら勝てますか？ 負けたら、現状復帰とかできませんので、損害賠償請求ですかね〜？』
私 『いや・・・。負けんと思うよ！司法書士だって、自分の職権をかけて戦うだろうし・・・。 癌で悩んでいて意思表示ができなかったなんていう主張は通らん。 仮に痴呆を盾に取ったとしても、契約時に痴呆であったことの証明をすることはできんと思うけど・・・あとは、医師を味方につけておくことだなw』
A不動産 『何か良い解決方法は、ないですかね〜？』
私 『う〜ん！ 女的発想だな・・・w まあ、数百万損して返してあげたら・・・・w』
A不動産 『そういうことじゃなくて・・・・！ 誰も損しないで、WIN WINで・・・w』
私 『まあ、いいや・・・w 今から、そいつ呼べる？ 呼べないなら後日でもいいよ！』
A不動産 『今の今は呼べないので、後日、お会いできるようにセッティングします。』
そんなわけで・・・翌日・・・・A不動産の事務所でお会いすることになった！
さて、ここまで書いたところで・・・話の途中ですが・・・。
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ありがとうございます・・・
ブログの続きです。
少々遅刻して行ったのだが・・・すでにA不動産のお客様B子のお父様とA不動産社長が座っていた！
お父様は、想像していたよりは、普通の老人で・・・浮浪者みたいな感じではなかったw
私 『すいません！ 遅くなっちゃって・・・。 千代田不動産の近藤と申します。』
私は、名刺を渡しながら・・・これ、つまらんものですけど・・・とりあえず３０００円ほどの焼酎を一本持って行って渡したのだが、名刺を受け取り、焼酎は受け取らなかったので、とりあえずテーブルに置いた
B子のお父様 『A不動産から聞いたけど、おたくも片付けの時に来てたんだってな〜？』
私 『はい！ あのゴミ屋敷ですよね〜w まあ片付けたと言うよりは、見に行っただけで、その後の処理は、A不動産がやったんですけどね！ まあ、年上の人になんですけど・・・仏壇に灰皿ペットボトルとか、お骨や、位牌が横たわっているとか、あれはダメですよ！ 見た時に、こいつは、人間のクズだっなって思いましたw でも、こうやってお会いしてみると、意外と普通の人ですよね〜w』
B子のお父様 『・・・・・。 あんたな〜・・・・初対面の人にクズとか言ってるけど、そもそも人の家のことでとやかく言われる筋合いはないんだ！ 今日はそんな話に来たんじゃないだろう。』
A不動産 『お父様、すみません！ 近藤社長は、口が悪いので・・・悪気はないんですけど・・・』
私 『Aさん、まあいいって・・・！ 俺は、てめーの家が汚いぐらいは仕方ないけど、先祖にああいうことをする奴が嫌いというか虫唾が走るんだわ！ まあいい！ 本題に行こうか！ で・・・あなたは、どうしたいの？ 娘立ち会いでマンションを売っておいて、ゴミ片付けて、きれいにしてから、やっぱり返せって・・・気狂いじゃないの？』
B子のお父様 『誰が気狂いだ！ あんた、偉い不動産屋かなんか知らんけど・・・』
私 『偉くも何ともない！ 論点をズラすな！ で、どうしたいの？』
A不動産 『あの〜一応、物件を返してほしいとおっしゃってまして・・・そもそも売ってない！とおっしゃってます。』
B子のお父様 『売ってもいないものを、勝手に使ってるから返せっていうのは当然だわな！ 俺の知り合いの弁護士が宅建業者が買主だから、素人の私が勝つと言ってたから、示談に応じないなら裁判をやろうと思ってるんだわ！ 』
私 『じゃあ、話すこと何もないじゃんw そんな話か・・・。 じゃあ、決着つくまで、A不動産に連絡してくるな！ Aさんは弁護士からの連絡を待ってればいいので・・・・以上、終わり！ はいはいw 爺さん、もう帰っていいよw 』
B子のお父様 『訴える前に示談の話に来てやってるんだぞ！ あんた頭おかしいな！』
私 『頭おかしいのは、あなたねw だから先ほど、あなたに気狂いって言ったじゃんw』
B子のお父様 『あんた、会社の社長やっていて、そんな口のききかたをするのか？』
私 『はい！ うちのお客様じゃないし、気狂いの爺さんに、気を遣って喋りませんよ！ で・・・どうすんの？ 帰るしかないだろ？ 弁護士先生に泣きついて、よしよし勝てますよ〜wって、適当なこと言われて・・・高い着手金払って裁判するんだろ？ Aさんに過失はないから、示談はない！ 話にならんから・・・早く、帰れよ！ 出口は、あっちねw』
B子のお父様 『社長さん、俺は、今、住むところもなくて、知り合いの家に居候させて貰ってるんだわ！ あの時は売ったかもしれんけど、あのマンションは、夫婦共働きでローンで買った大事な家なんだ！』
A不動産 『近藤社長・・・何か、双方にとって良い方法はないでしょうか？ そのためにお知恵を貸して頂こうと来ていただいたのですが・・・。』
私 『Aさん、この爺さんのことまあまあ庇うね〜w 俺なら、事務所からお引き取りいただくだけだけど・・・。 まあいいわ、Aさんの顔も立てないとあかんからな！ なるほど・・・。 夫婦でローンを払い続けた大事なマンションか・・・そういう言い方をされると・・・なんか可哀想な気もしてきたな〜・・・。 よし、わかった！ Aさん、この爺さんに賃貸で貸してあげなよ！』
A不動産 『えええええ〜・・・・・！』
私 『生活保護の申請して・・・まあ、説明めんどくさいから・・・・。 俺が、そういうのをやってる人を紹介してあげるよ！ どちらにしても、住むところもない、金もない！ どうせ、住む場所も金も友達とかから、借りたりしてるんでしょ？ 生活保護の面倒を見てくれる会社があるから、楽になりなよ！』
B子のお父様 『そしたら、あそこに住めるってことですか？』
私 『多分、大丈夫だと思うよ！ まあ、生活保護屋に相談してみなよ！紹介するから・・・。 で・・・A不動産は、まだリフォーム前で、ゴミを処分代と、売買代金１０万円と所有権移転費用しか使ってないんだろ？ だったら、利回りも合ってくるはずなので・・・リフォーム前の汚いまま貸してあげなよ！』
A不動産 『本当に、それ本気で言ってます？？？』
私 『まあいいわ！ とりあえず生活保護屋を紹介するから、スキーム組んでもらいなよ！ 多分、何とかなるから・・・・！ それで、何とかなったら・・・つまり、あそこに住むことができたら、それでいいわけでしょ？ 大変失礼な言い方をしますが、病気上がりだし・・・治ったかどうかもわからんわけだし・・・年齢的にも、そんなに長くないから・・・現実的に、それがいいと思うよ！ 嫌なこと言ってごめんねw』
B子のお父様 『・・・・。 まあ、一回、生活保護屋とかいう人に合って話を聞いてから決めるわ！』
A不動産 『話の内容としては分かりましたけど・・・ここに私の意見は反映してもらえないのでしょうか？』
私 『生活保護屋に相談してスキーム組んでもらうか、この爺さんを叩き出すしか方法はない！ 叩き出せないから今があるわけだから、残すところは一択でしょう！ どういうスキームを組むか、俺は、その道のプロじゃないからわからんけど・・・、何か国からお金をもらって生活するようなスキームを組んでくれると思うよ！ 病気で金もなくて身内は娘一人で連絡取れないし、あのマンションを買うのに、数十年夫婦で働き税金を納めてきたんだから、生活保護もらってもいいんじゃないの？ 年金との比較をして高い方でやればいいと思うけど、生活保護屋は管理もするから、ゴミ屋敷になる可能性が低いし・・・。』
A不動産 『近藤社長の知り合いなら大丈夫だとは思いますが・・・生活保護屋なんていう職業があるんですね・・・知りませんでした。』
私 『昔からあるよ！ 生活保護屋という呼び方をするのかしないのかは知らん！ 俺が、勝手に、生活保護屋って呼んでるだけ！ まあ、そういうのも、昔は酷いところが多かったけど・・・今は、ちょっとまともになって・・・ビジネスっぽくなってるよ！ 何度も言うけど、この人も、昔は社会の一員として真面目に働いてきたみたいだから、生活保護もらってもいいんじゃない！ 年金よりは待遇がいいと思うよ！ 詳しくは知らんけど・・・w』
A不動産 『そうなんですね〜w』
私 『それに、俺の紹介だったら、絶対に変なことにはならない！ むしろ、普通に拾ってきた人よりは大事にしてもらえると思うよ！ しかし、娘も娘だな〜！ 年老いた親を放置して・・・ゴミ屋敷の責任は娘にもあると思うわ！ 』
そんなわけで・・・後日、A不動産のお客様B子のお父様を、生活保護屋に紹介しました。
生活保護屋からの報告によると・・・何とかなりそうということでしたので・・・元々の生活よりは、良い形になるでしょうし・・・生活保護屋にゴミの話をしてあるので・・・以前のようなゴミ屋敷になる確率は低いと思います。
おそらく数ヶ月で申請が終わり・・・A不動産からマンンションを借りて・・・生活保護屋から家具屋、家電も格安で譲ってもらい・・・生活保護生活が始まると思います。
生活保護者を増やすことは良いこととは言えませんが・・・、昭和、平成と働いてきた、癌の老人ですから、こうなってしまった場合は、生活保護をもらう権利はあると思います・・・少なくとも、働ける体を持ちながら生活保護をもらってるのに、コソコソネットで副業している若い奴らよりは、生活保護を受ける権利は大きいと思います。
B子のお父様も、よくよく考えると可哀想な人だと思いました。
でも、仏壇や位牌、なぜあるのか分からないお骨とか・・・それは大事にしてほしいですよね！
そんなわけで・・・本日は、超スーパーゴミマンションの話を書かせていただきました。
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相談内容
A不動産の顧客B子さんのお父様がご病気で入院されたので、B子さんが、お父様の住んでいたマンションに行ったところ・・・超スーパーゴミマンションで中に入ることができず・・・A不動産に相談があった。
A不動産のA社長が、顧客B子と一緒に超スーパーゴミ屋敷状態で中に入れず私に相談があった！
A不動産は、私に相談・・・A不動産と私とでB子のお父さんのゴミマンションに行った！
私は、男性ということもあり、玄関からゴミの隙間を通り中に入った！
腐爛死体ほどではないが・・・とんでもない悪臭で吐きそうになり退散！
A不動産は、『近藤社長！ こういう場合は、どうしたらいいですか？』と相談されて関わる羽目になったという話なんですが・・・。
状況
写真はありますが、あえて載せませんw
臨場感フルパワーで書きますので、皆様の頭の中で想像して、気持ち悪さを体感してください。
築年数４０年のマンションで、エントランスも古い感じで、エレベーターに乗った際には、すでにエレベーターも臭い感じだった・・・
エレベーターを降りて左に進み、A不動産の社長は、私の少し前を歩き一番奥の部屋で立ち止まった。
A不動産 『近藤社長、ここです！』
A不動産は、大きなカバンの中を覗き込み鍵を引っ張り出し、左手に鞄を持ちながら右手で鍵を開けた！
細く気鋭な指先には、ワイン色のネイルにスワロフスキーのようなものがついていて・・・その手の美しさに見惚れながら・・・・こいつ家事やってないんだな〜wと思った！
A不動産は、鍵を回し引き抜いたのに扉を開けることなく、少し眉をひそめて困惑した表情で私の方を見た。
私 『俺が開けるの？ う〜ん・・・。 扉の前は臭ってないな〜。 いや・・・微かに臭ってるかも・・・やっぱ臭うな！』
神経を集中されるほどに、臭いに敏感になっていったのだが・・・それほど酷い感じではないことがわかった。
私 『まあ、一般的なゴミ屋敷ぐらいな感じだなw Aさん、場数踏んでないし女の子だから・・・まあいいわ・・・。』
A不動産 『う〜ん・・・。 ヤバかったですよ！ 近藤社長、とりあえず息を止めてから開けた方がいいですよ！』
私は、念のため息を止めながら、扉をゆっくり開けた！
少しずつ鼻を開栓して息を吸ってみた。
臭いけど・・・それほど酷い臭いじゃない！
それよりも・・・玄関は、自転車が置いてあったのだが、自転車だとかろうじて分かるぐらいにゴミの山・・・玄関なのに石油ファンヒーターまで置いてある。
私は、土足のまま、ゴミを踏みながら中に突き進んだ！
玄関を過ぎるとキッチンがあり・・・それを見た瞬間、とんでもなく悍ましい臭いが・・・
私の脳が臭いと感じるのと同時に嗚咽が走り・・・オエェ〜・・・と・・・！
急いで外に出ました！
目に染みたのか・・・涙が滲んでました。
どんな臭いなのかを説明するのは、非常に難しいのですが・・・！
人間のウンコ、加齢臭、動物の糞尿、湿気臭、生ゴミを足して２で掛けた感じです。
２回目の突入！
私は、不動産屋の中の不動産屋だと自負しているので、ここで引いたら格好がつきませんので・・・鼻を摘んで再突入をしました。
コンビニ袋と、名古屋市の指定ゴミ袋を踏みながら蹴りながら突き進み、ベランダの窓を開けました。
ベランダは、使い古しの家具や家電と、何年前に置いたか分からんような植木鉢が散乱していました。
窓を開けたことで、室内の悪臭が減ったので・・・ここぞとばかりに全室の窓を開口、換気扇を回しました。
マンション内の視察！
臭いが幾分が治まったので、室内を視察・・・男性の一人暮らしと言っても、酷過ぎる光景でした。
ゴミ、ゴミ、布団、家電、家具、ゴミ、ゴミ、一番びっくりしたのは・・・・。
小さな仏壇があり、小さなお骨箱（犬猫？ 子供？）と人間のものであったであろう位牌があり、その隣に・・・飲みかけのペットボトルにタバコの吸い殻を入れたものや、焼酎の瓶とコップが並んでいるのです。
ついでに言うと・・・仏壇の奥の仏様が、転んでました！
そして、ゴミだらけのところに、唯一、布団が敷いてあり・・・そこだけは、唯一ゴミのないエリアになっていました。
要するに寝ているところ以外、ゴミだらけ！
まあ、とにかく酷い状況でしたので写真だけ撮って一旦撤退！
そんわけで・・・とりあえず・・・A不動産の事務所に戻り作戦会議！
私 『いや〜・・・まあまあ酷かったな〜w で、俺に相談って何をして欲しいの？ ゴミの片付けの手配ぐらいなら、自分でできるでしょう。 』
A不動産 『まあ、そうなんですけど・・・・！ 実は、うちのお客様のお父様・・・末期癌らしくて、もう帰ってくることがないらしいんですよ！ お客様は、女性で独身で、結婚の予定も子供を産む予定もないので、お父様の分は、全部捨ててほしい・・・、あのマンションもいらない！ 全部、ゴミごと私にもらってと言われていまして・・・。』
私 『なるほど・・・。で・・・俺に、もらってくれないか？って話ねw このマンション自体が、今の価格だと、リフォームして５００万円で売れるか売れないか・・・・仮に４００万円で購入を考えるとして、このゴミ屋敷を片付けて、きれいにリフォームして・・・トントンってところだよな。 でも、貸せば、月５万円ぐらいでは貸せるじゃん！ 修繕積立や管理費引いて月３万円、固定資産税とか、いろいろ引いて・・・・毎月１〜２万円残るかどうかだね。 もらっておけば？』
A不動産 『それなら、いらないというか・・・。 近藤社長なら、もう少しお金を生む形に変えてしまうと思ったので・・・もらっていただけないかと思いまして・・・・私の方は、できれば、お小遣いで１０万円だけいただければ・・・ありがたいです。』
私 『なるほどねw まあ、俺なら、そういう貸し方はしないからなw 俺もめんどくさいからいらんけど・・・、Aさん、自分で貸しなよ！ 法人系か障がい者系とか！ 法人の寮仕様にするとか・・・１室だけなら・・・上手にやれば、賃料、７〜８万円までは上げれると思うよ！』
A不動産 『それも、めんどくさいのでいらないです。 』
私 『あのさ〜！ Aさんがめんどくさいものは、俺もめんどくさい！ お客様も、Aさんも、俺も、誰もいらんわけだから・・・・。 まあいいわw とりあえず、もらっておきなよ！ リフォームしといてくれたら、外国人の寮かなんかで、利益が出るようにして、売ってあげるから・・・・。』
A不動産 『それも考えたんですけどね〜！ この臭いを嗅いじゃうと、関わるのも嫌なんですよ！ お客様も女性でして・・・、もう、お父様との縁を切ると、全ての身内と縁が切れるそうで・・・、位牌もお墓も放棄したい！ 私は1人で生きていくって言ってまして・・・兄弟も音信不通だし、母親も離婚して、どこにいるかすらも知らないってことで、身内は、１人もいらないらしいです。』
私 『なるほど・・・。 過去を全部捨ててしまうってことか・・・。 まあ、今の自分は、両親があっての事とか、自分のルーツはどうでもいいってことねw そういう人は、ドライで、友達も、知り合いも誰も大切に思わないからな！ まあ、最後は、孤独死で、ろくな死に方しないと思うわw 』
A不動産 『本人も、自分で自覚しているようですw 身内の縁が切れたら、生きている意味がないので死にたいって言ってましたもん！』
私 『なるほどねw まあ、いいんじゃいの・・・本人が、そうしたいなら・・・俺、知らん人だし・・・。』
A不動産 『それが・・・・。 実は、近藤社長のことを知っている人なんですよ！ 昔、若い頃にバイトしていた夜の店で、何度かお席につかせていただいたこともあるって言ってました。なんか、社長主催のマリンスポーツにも参加したとか・・・。』
私 『誰・・・？ 錦で席についたって何千人だし、マリンスポーツも毎年やってたので、数百人は来てると思うから・・・・。』
A不動産 『夜のバイトの時の名前と同じかは、知りませんが・・・＠＠＠＠さんですが、わかりますか？』
私 『全く分からん・・・。 写真か何かある？』
A不動産 『ないですよw あっ・・・SNS、インスタが・・・。・・・・ 顔載ってない！』
私 『まあ、いいわ・・・・！ １０年〜１５年前ぐらいの学生だから、３０代の半ば前後だな・・・。う〜ん！ 気になるけど、知れば深入りすることになるとあかんから、まあいいわ！ と言うか・・・そういう話を振ること自体、俺を絡めようと思ってるってことだよな？』
A不動産 『バレましたか・・・・w あのゴミ屋敷、どうしたもんですかね〜？』
私 『その女の子、あんだけのゴミを片付けて、リフォームする金あるの？ ないんだろ？ もう、A不動産が貰っておくしかないじゃんwww』
A不動産 『・・・・。わかりました。』
と言うことで・・・私は、首を突っ込まずに、うまいこと逃げたわけですが・・・・。
その後・・・A不動産は、娘さん立ち会いで、お父様と売買契約を締結しました。
一応、価格は、１０万円・・・、司法書士立ち会いで所有権移転もして・・・・その後、片付けをして・・・リフォームを開始しようとした頃ぐらいに・・・・問題が起きまして・・・！
そんなわけで・・・最初のマンション訪問から、数ヶ月が経ち・・・先日・・・。
な・・・なんと・・・もう帰ってこないはずのお父様が退院してきたのです・・・。
しかも、娘さん、司法書士立ち会いで所有権移転したはずなのに・・・売った覚えがない！と・・・。
諸事情を聞くと・・・お父様の意思確認の元、娘さんが契約書と売渡証書と委任状に代筆したそうです。
なのに・・・お父様は、覚えがない！と、怒鳴り込んできたらしくて・・・・
A不動産から再度、相談がありました。
私 『法的に問題ないんだったら、突っぱねるだけじゃんw 契約も移転の時も、買主だから、その場にいたんだろ？』
A不動産 『はい！ いたんだけど・・・何を言っても、覚えていない！ 娘と結託して勝手に人のマンションを取った！と怒鳴り散らしてくるし・・・、ロレックスの腕時計があったとか、現金が３００万円、仏壇に入れてあったとか言うんです。』
私 『契約書に、残留物の放棄は書いてあるの？』
A不動産 『もちろん！』
私 『だったら・・・３回ぐらいは、丁寧に対応して・・・それでもギャーギャー言ってきたら、裁判でも何でもやれやぁ〜！でいいんじゃない？ それ以前に、娘にお父さんを説得してもらうとか・・・。』
A不動産 『それが、娘さんの方は、音信不通で・・・。連絡が取れないんです。』
私 『前の話だと・・・自殺願望があったとか言ってたから死んだか？』
A不動産 『それはないと思いますが・・・とにかく連絡が取れないんです。 電話が使われていないになっているので、ショートメールもダメだし・・・、SNSもメッセージを送っても折り返しの連絡がないんです。』
私 『で・・・お父さんは、返してくれって言ってるわけでしょw 返してあげたら・・・？ 今までかかった費用に、違約金のせて、それを払ったらお返しします！でいいんじゃないの？』
A不動産 『そんなお金あるわけないじゃないですか！ 病院代も、全額払ってないとか・・・。 それに、中に時計やお金があったとか言ってるし・・・。』
私 『流石、超スーパーゴミ屋敷の所有者だな・・・自分までゴミになっちゃってるじゃんwww』
A不動産 『あははははははw 近藤社長うまい！ って・・・言ってる場合じゃないですよ！ なんか、夜も電話してくるし・・・出ないようにしてますけど・・・翌日、電話すると、また怒鳴りまくる感じで・・・最近、そんな日々を過ごしています。 売買契約書も見せたんですけどね。司法書士も電話をしてくれて説明をしてくれたんですけど・・・売った覚えはない！の一点張りで・・・。 裁判になったら勝てますか？ 負けたら、現状復帰とかできませんので、損害賠償請求ですかね〜？』
私 『いや・・・。負けんと思うよ！司法書士だって、自分の職権をかけて戦うだろうし・・・。 癌で悩んでいて意思表示ができなかったなんていう主張は通らん。 仮に痴呆を盾に取ったとしても、契約時に痴呆であったことの証明をすることはできんと思うけど・・・あとは、医師を味方につけておくことだなw』
A不動産 『何か良い解決方法は、ないですかね〜？』
私 『う〜ん！ 女的発想だな・・・w まあ、数百万損して返してあげたら・・・・w』
A不動産 『そういうことじゃなくて・・・・！ 誰も損しないで、WIN WINで・・・w』
私 『まあ、いいや・・・w 今から、そいつ呼べる？ 呼べないなら後日でもいいよ！』
A不動産 『今の今は呼べないので、後日、お会いできるようにセッティングします。』
そんなわけで・・・翌日・・・・A不動産の事務所でお会いすることになった！
さて、ここまで書いたところで・・・話の途中ですが・・・。
皆さん・・・不動産、建設部門のブログランキングが、２位になってしまっていますので、下記のバナーをクリックして、素人さんの為の不動産学校に投票していただけると嬉しいです。
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ありがとうございます・・・
ブログの続きです。
少々遅刻して行ったのだが・・・すでにA不動産のお客様B子のお父様とA不動産社長が座っていた！
お父様は、想像していたよりは、普通の老人で・・・浮浪者みたいな感じではなかったw
私 『すいません！ 遅くなっちゃって・・・。 千代田不動産の近藤と申します。』
私は、名刺を渡しながら・・・これ、つまらんものですけど・・・とりあえず３０００円ほどの焼酎を一本持って行って渡したのだが、名刺を受け取り、焼酎は受け取らなかったので、とりあえずテーブルに置いた
B子のお父様 『A不動産から聞いたけど、おたくも片付けの時に来てたんだってな〜？』
私 『はい！ あのゴミ屋敷ですよね〜w まあ片付けたと言うよりは、見に行っただけで、その後の処理は、A不動産がやったんですけどね！ まあ、年上の人になんですけど・・・仏壇に灰皿ペットボトルとか、お骨や、位牌が横たわっているとか、あれはダメですよ！ 見た時に、こいつは、人間のクズだっなって思いましたw でも、こうやってお会いしてみると、意外と普通の人ですよね〜w』
B子のお父様 『・・・・・。 あんたな〜・・・・初対面の人にクズとか言ってるけど、そもそも人の家のことでとやかく言われる筋合いはないんだ！ 今日はそんな話に来たんじゃないだろう。』
A不動産 『お父様、すみません！ 近藤社長は、口が悪いので・・・悪気はないんですけど・・・』
私 『Aさん、まあいいって・・・！ 俺は、てめーの家が汚いぐらいは仕方ないけど、先祖にああいうことをする奴が嫌いというか虫唾が走るんだわ！ まあいい！ 本題に行こうか！ で・・・あなたは、どうしたいの？ 娘立ち会いでマンションを売っておいて、ゴミ片付けて、きれいにしてから、やっぱり返せって・・・気狂いじゃないの？』
B子のお父様 『誰が気狂いだ！ あんた、偉い不動産屋かなんか知らんけど・・・』
私 『偉くも何ともない！ 論点をズラすな！ で、どうしたいの？』
A不動産 『あの〜一応、物件を返してほしいとおっしゃってまして・・・そもそも売ってない！とおっしゃってます。』
B子のお父様 『売ってもいないものを、勝手に使ってるから返せっていうのは当然だわな！ 俺の知り合いの弁護士が宅建業者が買主だから、素人の私が勝つと言ってたから、示談に応じないなら裁判をやろうと思ってるんだわ！ 』
私 『じゃあ、話すこと何もないじゃんw そんな話か・・・。 じゃあ、決着つくまで、A不動産に連絡してくるな！ Aさんは弁護士からの連絡を待ってればいいので・・・・以上、終わり！ はいはいw 爺さん、もう帰っていいよw 』
B子のお父様 『訴える前に示談の話に来てやってるんだぞ！ あんた頭おかしいな！』
私 『頭おかしいのは、あなたねw だから先ほど、あなたに気狂いって言ったじゃんw』
B子のお父様 『あんた、会社の社長やっていて、そんな口のききかたをするのか？』
私 『はい！ うちのお客様じゃないし、気狂いの爺さんに、気を遣って喋りませんよ！ で・・・どうすんの？ 帰るしかないだろ？ 弁護士先生に泣きついて、よしよし勝てますよ〜wって、適当なこと言われて・・・高い着手金払って裁判するんだろ？ Aさんに過失はないから、示談はない！ 話にならんから・・・早く、帰れよ！ 出口は、あっちねw』
B子のお父様 『社長さん、俺は、今、住むところもなくて、知り合いの家に居候させて貰ってるんだわ！ あの時は売ったかもしれんけど、あのマンションは、夫婦共働きでローンで買った大事な家なんだ！』
A不動産 『近藤社長・・・何か、双方にとって良い方法はないでしょうか？ そのためにお知恵を貸して頂こうと来ていただいたのですが・・・。』
私 『Aさん、この爺さんのことまあまあ庇うね〜w 俺なら、事務所からお引き取りいただくだけだけど・・・。 まあいいわ、Aさんの顔も立てないとあかんからな！ なるほど・・・。 夫婦でローンを払い続けた大事なマンションか・・・そういう言い方をされると・・・なんか可哀想な気もしてきたな〜・・・。 よし、わかった！ Aさん、この爺さんに賃貸で貸してあげなよ！』
A不動産 『えええええ〜・・・・・！』
私 『生活保護の申請して・・・まあ、説明めんどくさいから・・・・。 俺が、そういうのをやってる人を紹介してあげるよ！ どちらにしても、住むところもない、金もない！ どうせ、住む場所も金も友達とかから、借りたりしてるんでしょ？ 生活保護の面倒を見てくれる会社があるから、楽になりなよ！』
B子のお父様 『そしたら、あそこに住めるってことですか？』
私 『多分、大丈夫だと思うよ！ まあ、生活保護屋に相談してみなよ！紹介するから・・・。 で・・・A不動産は、まだリフォーム前で、ゴミを処分代と、売買代金１０万円と所有権移転費用しか使ってないんだろ？ だったら、利回りも合ってくるはずなので・・・リフォーム前の汚いまま貸してあげなよ！』
A不動産 『本当に、それ本気で言ってます？？？』
私 『まあいいわ！ とりあえず生活保護屋を紹介するから、スキーム組んでもらいなよ！ 多分、何とかなるから・・・・！ それで、何とかなったら・・・つまり、あそこに住むことができたら、それでいいわけでしょ？ 大変失礼な言い方をしますが、病気上がりだし・・・治ったかどうかもわからんわけだし・・・年齢的にも、そんなに長くないから・・・現実的に、それがいいと思うよ！ 嫌なこと言ってごめんねw』
B子のお父様 『・・・・。 まあ、一回、生活保護屋とかいう人に合って話を聞いてから決めるわ！』
A不動産 『話の内容としては分かりましたけど・・・ここに私の意見は反映してもらえないのでしょうか？』
私 『生活保護屋に相談してスキーム組んでもらうか、この爺さんを叩き出すしか方法はない！ 叩き出せないから今があるわけだから、残すところは一択でしょう！ どういうスキームを組むか、俺は、その道のプロじゃないからわからんけど・・・、何か国からお金をもらって生活するようなスキームを組んでくれると思うよ！ 病気で金もなくて身内は娘一人で連絡取れないし、あのマンションを買うのに、数十年夫婦で働き税金を納めてきたんだから、生活保護もらってもいいんじゃないの？ 年金との比較をして高い方でやればいいと思うけど、生活保護屋は管理もするから、ゴミ屋敷になる可能性が低いし・・・。』
A不動産 『近藤社長の知り合いなら大丈夫だとは思いますが・・・生活保護屋なんていう職業があるんですね・・・知りませんでした。』
私 『昔からあるよ！ 生活保護屋という呼び方をするのかしないのかは知らん！ 俺が、勝手に、生活保護屋って呼んでるだけ！ まあ、そういうのも、昔は酷いところが多かったけど・・・今は、ちょっとまともになって・・・ビジネスっぽくなってるよ！ 何度も言うけど、この人も、昔は社会の一員として真面目に働いてきたみたいだから、生活保護もらってもいいんじゃない！ 年金よりは待遇がいいと思うよ！ 詳しくは知らんけど・・・w』
A不動産 『そうなんですね〜w』
私 『それに、俺の紹介だったら、絶対に変なことにはならない！ むしろ、普通に拾ってきた人よりは大事にしてもらえると思うよ！ しかし、娘も娘だな〜！ 年老いた親を放置して・・・ゴミ屋敷の責任は娘にもあると思うわ！ 』
そんなわけで・・・後日、A不動産のお客様B子のお父様を、生活保護屋に紹介しました。
生活保護屋からの報告によると・・・何とかなりそうということでしたので・・・元々の生活よりは、良い形になるでしょうし・・・生活保護屋にゴミの話をしてあるので・・・以前のようなゴミ屋敷になる確率は低いと思います。
おそらく数ヶ月で申請が終わり・・・A不動産からマンンションを借りて・・・生活保護屋から家具屋、家電も格安で譲ってもらい・・・生活保護生活が始まると思います。
生活保護者を増やすことは良いこととは言えませんが・・・、昭和、平成と働いてきた、癌の老人ですから、こうなってしまった場合は、生活保護をもらう権利はあると思います・・・少なくとも、働ける体を持ちながら生活保護をもらってるのに、コソコソネットで副業している若い奴らよりは、生活保護を受ける権利は大きいと思います。
B子のお父様も、よくよく考えると可哀想な人だと思いました。
でも、仏壇や位牌、なぜあるのか分からないお骨とか・・・それは大事にしてほしいですよね！
そんなわけで・・・本日は、超スーパーゴミマンションの話を書かせていただきました。
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