2012年10月02日
１４２６） 農地と家庭菜園の違い。
最近、農地と家庭菜園用地の違いについて質問が多かったので書くことにします。
家庭菜園流行りというか、小さな畑（５０坪〜１００坪）を欲しがるお客様が、ちょくちょくいらっしゃいます
基本的に、農地というのは農家の方の畑や田、家庭菜園用地は、雑種地や宅地になっていることが多いです。
これは、原則として、農業従事者以外は、農地を買う事ができないからです。
つまり、農業従事者以外が、農作物を作る場合は、雑種地や宅地じゃないと、作れないということです
難しい言葉を避けて簡単に説明しますね。
一般の方が農地を買うには、ある一定の面積を取得しないと農地を買うことはできないのです。
その、一定の面積ってのは、地域によって異なりますが、恐ろしく大きな面積なんです。。。
つまり、家庭菜園程度の感覚では、原則として農地を買うことはできないのです。
これは、たぶん、農家の方の保護＆土地の乱開発を防ぐのが目的だと思います。
今回は、あえて、これが良いとか悪いとかの意見は申しません！
私は、法を犯すことはできませんし、良いとか悪いとか言ったところで、簡単に法律が変わるわけではありませんしね〜。
ただ税金が安いのと、安い農地が買えるというのは特権ですよね〜。
一般の方が家庭菜園をやろうとすると、宅地や雑種地を買って、それを家庭菜園として使用しなければいけないのです。
当然、固定資産税は、現況優先と言いながら、ほとんどの場合は、宅地や雑種地並みの課税評価されています。
基本的に市街化区域内で、宅地並みの税金を払って家庭菜園をやるのは、けっこうきついでしょうね〜。
やはり調整区域内の新宅地や雑種地で、正規の目的で転用されたが、やむおえない事情で、その目的を達成できなくなってしまったような土地を購入して、家庭菜園をやるというのがベストでしょうね〜。
それでも農地と比べたら固定資産税は高いですが、市街化区域で家庭菜園をやるよりは、一般的にコストは安く済みます。
同じ野菜を作っていて、農家だけ優遇されているという考え方をされるかもしれませんが、まあ、これは、プロと素人の違いというか、一定面積の農地を持ち出荷するほど作っているか、趣味の域で自分の家で食べる分や近所の方に配る分を作っているかの違いがありますので、一概に農家は優遇されているってわけではないんですけどね〜。
さぁ、ここから重要ですよ！！！
一般の方が家庭菜園をやるために、調整区域の宅地や雑種地を買うにあたり気をつけなければいけない場合があります。
どういう目的で農地転用や開発許可を取ったかが問題なんです。
家庭菜園分譲をやるために開発許可や農地転用はできません！
つまり、何を目的として開発や農転されたのか？ なぜその土地は自分たちが買えるのか？
農地だったものが家庭菜園分譲の販売の為に、何か別の名目で無理やり農地転用された形跡があれば、一応所有権移転はできてしまう場合もありますが、これは農地法違反の土地を買ったことになる可能性があります。
買うのであれば、元々多目的で地目が変わったものが、目的を達成したのち、やむおえない事由で元々の使用目的の利用ができなくなってしまい、売り物件として売られているものを買い、家庭菜園として利用するのは、今のところ問題なったようなケースは聞いた事がありません。
一般の方が、何らか正規の目的で開発許可を取得して、やむをえなく目的を達成できなくなった調整区域内の宅地や雑種地を買い、宅地並みの税金を払い、その中で家庭菜園を作り趣味を楽しむわけですし、原則として建築ができないですけど、行政も何らの注意も罰則も与えませんし、所有権移転については、法務局も登記を受け付けるわけです。
こうなってしまったものに関して、農地に戻せといわれるようなことは、ほとんどありません。
しかし、逆の言い方をすると、一般の方が、家庭菜園を取得しようとした場合、農地を買う事はできないので、庭に畑を造るか、庭の狭い方は、こういった土地を買うしか方法がないのです。
まあ、農家の方から借りるという方法もありますが、自分の物にはなりません。
もう一度書きますが、あえて良いとか悪いとか申しませんが、いろんな意味で中途半端ですね〜。
良し悪しじゃなく、私としては、このあたりのグレーゾーンをもう少し何とかできないものかと思いますけどね〜。
例えば、調整区域内の規制の強化をして、そのかわりに家庭菜園という名目で一定の平米数までは一般の方でも農地が買えるとか・・・。
農家の方の権利を守りながら、一般の方々が家庭菜園用地を気軽に求められるようになるといいな〜と思います。
でも、農地を持つ一般の方が増えたら、やはり農家は困るのかな？
日本の農業と、土地の有効利用・・・非常に難しい問題ですね〜。
まあ、でも・・・・・何か、最近、日中関係もキナ臭いですし、一家に一つくらいは小さな家庭菜園用地があってもいいかも・・・・・・
まあ、戦争になるかどうかもわかりませんし・・・・、現在、戦争が起きたとしても、食糧難になるようなことはないかもしれませんけど・・・・・・自分たちで作った野菜や果物を家庭の食卓で食べると言うのも、それはそれで良い事だと思います。
農業を守ると言う観点では許されない事かもしれませんけど、農業従事者ではなくても、小さな面積でもいいので、一定の面積までは、農地を取得できるように改正されるとといいな〜と思います
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家庭菜園流行りというか、小さな畑（５０坪〜１００坪）を欲しがるお客様が、ちょくちょくいらっしゃいます
基本的に、農地というのは農家の方の畑や田、家庭菜園用地は、雑種地や宅地になっていることが多いです。
これは、原則として、農業従事者以外は、農地を買う事ができないからです。
つまり、農業従事者以外が、農作物を作る場合は、雑種地や宅地じゃないと、作れないということです
難しい言葉を避けて簡単に説明しますね。
一般の方が農地を買うには、ある一定の面積を取得しないと農地を買うことはできないのです。
その、一定の面積ってのは、地域によって異なりますが、恐ろしく大きな面積なんです。。。
つまり、家庭菜園程度の感覚では、原則として農地を買うことはできないのです。
これは、たぶん、農家の方の保護＆土地の乱開発を防ぐのが目的だと思います。
今回は、あえて、これが良いとか悪いとかの意見は申しません！
私は、法を犯すことはできませんし、良いとか悪いとか言ったところで、簡単に法律が変わるわけではありませんしね〜。
ただ税金が安いのと、安い農地が買えるというのは特権ですよね〜。
一般の方が家庭菜園をやろうとすると、宅地や雑種地を買って、それを家庭菜園として使用しなければいけないのです。
当然、固定資産税は、現況優先と言いながら、ほとんどの場合は、宅地や雑種地並みの課税評価されています。
基本的に市街化区域内で、宅地並みの税金を払って家庭菜園をやるのは、けっこうきついでしょうね〜。
やはり調整区域内の新宅地や雑種地で、正規の目的で転用されたが、やむおえない事情で、その目的を達成できなくなってしまったような土地を購入して、家庭菜園をやるというのがベストでしょうね〜。
それでも農地と比べたら固定資産税は高いですが、市街化区域で家庭菜園をやるよりは、一般的にコストは安く済みます。
同じ野菜を作っていて、農家だけ優遇されているという考え方をされるかもしれませんが、まあ、これは、プロと素人の違いというか、一定面積の農地を持ち出荷するほど作っているか、趣味の域で自分の家で食べる分や近所の方に配る分を作っているかの違いがありますので、一概に農家は優遇されているってわけではないんですけどね〜。
さぁ、ここから重要ですよ！！！
一般の方が家庭菜園をやるために、調整区域の宅地や雑種地を買うにあたり気をつけなければいけない場合があります。
どういう目的で農地転用や開発許可を取ったかが問題なんです。
家庭菜園分譲をやるために開発許可や農地転用はできません！
つまり、何を目的として開発や農転されたのか？ なぜその土地は自分たちが買えるのか？
農地だったものが家庭菜園分譲の販売の為に、何か別の名目で無理やり農地転用された形跡があれば、一応所有権移転はできてしまう場合もありますが、これは農地法違反の土地を買ったことになる可能性があります。
買うのであれば、元々多目的で地目が変わったものが、目的を達成したのち、やむおえない事由で元々の使用目的の利用ができなくなってしまい、売り物件として売られているものを買い、家庭菜園として利用するのは、今のところ問題なったようなケースは聞いた事がありません。
一般の方が、何らか正規の目的で開発許可を取得して、やむをえなく目的を達成できなくなった調整区域内の宅地や雑種地を買い、宅地並みの税金を払い、その中で家庭菜園を作り趣味を楽しむわけですし、原則として建築ができないですけど、行政も何らの注意も罰則も与えませんし、所有権移転については、法務局も登記を受け付けるわけです。
こうなってしまったものに関して、農地に戻せといわれるようなことは、ほとんどありません。
しかし、逆の言い方をすると、一般の方が、家庭菜園を取得しようとした場合、農地を買う事はできないので、庭に畑を造るか、庭の狭い方は、こういった土地を買うしか方法がないのです。
まあ、農家の方から借りるという方法もありますが、自分の物にはなりません。
もう一度書きますが、あえて良いとか悪いとか申しませんが、いろんな意味で中途半端ですね〜。
良し悪しじゃなく、私としては、このあたりのグレーゾーンをもう少し何とかできないものかと思いますけどね〜。
例えば、調整区域内の規制の強化をして、そのかわりに家庭菜園という名目で一定の平米数までは一般の方でも農地が買えるとか・・・。
農家の方の権利を守りながら、一般の方々が家庭菜園用地を気軽に求められるようになるといいな〜と思います。
でも、農地を持つ一般の方が増えたら、やはり農家は困るのかな？
日本の農業と、土地の有効利用・・・非常に難しい問題ですね〜。
まあ、でも・・・・・何か、最近、日中関係もキナ臭いですし、一家に一つくらいは小さな家庭菜園用地があってもいいかも・・・・・・
まあ、戦争になるかどうかもわかりませんし・・・・、現在、戦争が起きたとしても、食糧難になるようなことはないかもしれませんけど・・・・・・自分たちで作った野菜や果物を家庭の食卓で食べると言うのも、それはそれで良い事だと思います。
農業を守ると言う観点では許されない事かもしれませんけど、農業従事者ではなくても、小さな面積でもいいので、一定の面積までは、農地を取得できるように改正されるとといいな〜と思います
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この記事へのコメント
1. Posted by Ｙ/Ｓ 2012年10月02日 14:45
食料危機がきたら家庭菜園で芋作りだな(笑)
2. Posted by 奈良人 2012年10月02日 16:38
家庭菜園がしたいので農地を買いたいという相談がここ数年、個人や不動産会社から多いですね。
自分は農地法の規制が一番厳しい法律なのかもって思う時があります。
農地の面積については農家保護もあるんでしょうけど、兼業農家より専業農家を保護すべきだと思いますね。
兼業農家（主にサラリーマン）の農地や相続で農地を取得したけど放棄されて、荒れた農地の隣地から困ったとの相談も多いです。
自分は、条件によっては耕作しない農地については罰金等のペナルティがあってもいいと思うんですけどね。
家庭菜園については１００�岼米發納�宅から１キロ以内なら市街化区域の農地でも取得できるとかしたらいいのにって思いますね。
自分は農地法の規制が一番厳しい法律なのかもって思う時があります。
農地の面積については農家保護もあるんでしょうけど、兼業農家より専業農家を保護すべきだと思いますね。
兼業農家（主にサラリーマン）の農地や相続で農地を取得したけど放棄されて、荒れた農地の隣地から困ったとの相談も多いです。
自分は、条件によっては耕作しない農地については罰金等のペナルティがあってもいいと思うんですけどね。
家庭菜園については１００�岼米發納�宅から１キロ以内なら市街化区域の農地でも取得できるとかしたらいいのにって思いますね。
3. Posted by 田舎在住 2012年10月02日 16:50
田舎に住んでいますが毎年 耕作放棄地がものすごく増えて来ているように思う。
近隣は60代から上の年齢が多いので今後も増える事でしょう。
近所は空き家ばかりになるかも？
近隣は60代から上の年齢が多いので今後も増える事でしょう。
近所は空き家ばかりになるかも？
4. Posted by コンドウ 2012年10月02日 19:32
ＹＳさん、イモばかり食べさせられていた、大昔の話は、１００回くらい聞きました(笑)
なんだかんだ言って、イモ好きですよね〜。
奈良人さん、私も、その規定賛成ですｗ
特に１００平米以下ならサラリーマンでも農地が買えるというのは大賛成です。
ただ、耕作しないと罰金というのは、体の問題や、引水の問題もあるので、かなり難しいと思います。
田舎在住さん、確かに、そういう問題も出てきていますよね。
これから先は、もっと増えていく傾向にあると思います。
やはり、大規模農業という事も考えていかなくてはいけないでしょうね〜。
広大な土地は、大規模農業、小規模なものは、家庭菜園として使用するなど、きちんとした仕分けをしないといけない時代が来そうですね。
なんだかんだ言って、イモ好きですよね〜。
奈良人さん、私も、その規定賛成ですｗ
特に１００平米以下ならサラリーマンでも農地が買えるというのは大賛成です。
ただ、耕作しないと罰金というのは、体の問題や、引水の問題もあるので、かなり難しいと思います。
田舎在住さん、確かに、そういう問題も出てきていますよね。
これから先は、もっと増えていく傾向にあると思います。
やはり、大規模農業という事も考えていかなくてはいけないでしょうね〜。
広大な土地は、大規模農業、小規模なものは、家庭菜園として使用するなど、きちんとした仕分けをしないといけない時代が来そうですね。
5. Posted by ん？ 2012年10月03日 04:13
中国との戦争は避けるべきです。
第二次世界大戦の悲劇を繰り返してはいけません。
尖閣は日本の領土であることは間違いありませんが遠い昔より近隣諸国の漁場であったことも事実です。
どんなことでも弛みが必要なように尖閣は日本の領土でありながらファジーな場所だったのです。
日本が国有化したことにより世界から批判を浴びるのは中国ではなく日本です。
第二次世界大戦の悲劇を繰り返してはいけません。
尖閣は日本の領土であることは間違いありませんが遠い昔より近隣諸国の漁場であったことも事実です。
どんなことでも弛みが必要なように尖閣は日本の領土でありながらファジーな場所だったのです。
日本が国有化したことにより世界から批判を浴びるのは中国ではなく日本です。
