不動産ブログ

2017年03月26日

2143)ローン特約期限経過・・・手数料と違約金

読者の皆さんは、ローン特約、もしくは、融資特約という言葉を聞いたことがありますか???

まあ、このブログを読んでいる方なら、ほとんどの方はご存知かと思いますが・・・。

一応・・・・。

住宅ローン特約付きの不動産売買契約のことでして・・・、買主が住宅ローンを利用する売買契約において、融資が受けられないときの措置を重要事項説明書と売買契約書に記載することが義務付けられているのだが・・・。

要するに、家を買う方の大半は、住宅ローンを利用しますので、融資特約により解除できるとされている期日までに融資の承認が得られない場合、買主は、無条件解約ができるというものです。


融資特約には、期限が定められているわけだが、この期限を超えてしまうと、買主は、無条件解約できなくなってしまうのです。


実は・・・、先月の話ですが・・・新米仲介業者のAくんから、相談があったのだが・・・えらく慌てた様子で・・・。

A社は、買主側仲介業社・・・、B社は、売主側仲介業社・・・・、1ヶ月ほど前に仲介が成立したらしいのだが・・・。

A社のお客様の融資特約の解除期限が過ぎてしまったようで、白紙解約ができなくなってしまったようなのです。

A社は、B社に、解除期限が過ぎてから、解除期限を延長してほしいとお願いをしたらしいのだが、B社は、それを断ったらしい・・・。

つまり、B社側の売主は・・・、買主に対して、期日までに決済をしてくれなければ、違約解約として、契約書上に定めてある20%の違約金を請求するということだったようです。

その回答に対して、A社側の買主は、「決済日までに融資を受けることは物理的に無理なので手付金を放棄して解約をする。」と主張したようにで、A社は、B社に、その旨を報告しました。

すると、B社は、A社に、今さら解約をしても、こちらは履行に着手していますので手付解約(10%)ではなく、違約解約(20%)です。と言い放ったらしい。

そして。。。。A社社長、Aくんは、私に、相談をしてきたわけです。

まあ、Aくんも、タルいですが・・・B社の対応も、意地が悪いというか、悪意を感じました。


あっ・・・そういえば・・・w

本題に入る前に・・・昨日、読者様のご自宅に伺ったら・・・ニモちゃんが、いっぱいいまして・・・あまりの可愛さに写真を撮らせていただきました。


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最近、私は、疲れているのかな〜・・・ニモちゃんたちを見て、ホッとしたというか・・・、めちゃくちゃ癒されました・・・・。


さて、本題に戻ります。

Aくん 『社長・・・、B社は、適当な事を言って履行に着手していると言ってますが・・・、融資特約の解除期限が過ぎてしまったので契約を解除する場合は、手付金10%を放棄すれば、解約できますよね〜?』

 『いや・・・B社の主張の方が正しい。 20%払って解約をしなきゃ仕方ないだろうな〜・・・。 しかし、まあ、たるい契約してるな〜。 融資特約の解除期限前に、なぜ、期限の延長を申し出なかったんだ???』

Aくん 『違うんですよ〜。 解除期限前に金融機関の事前が通っていたのですが、実際に申し込みをしたら、融資特約の期限後に、NOの返事だったんですよ。 かなり、金融機関とかけあったのですが、どうしてもNOということで、他行に申し込んでる時間はないですし・・・、買主さんの職業も公務員でしたし・・・・。』

 『あのさ〜・・・。 融資特約の期限は、事前申し込みの期限ではないからな〜。 本承認もらっておかんとあかんわな〜。 期限までに、融資承認をもらって、実行の段取りをしておかないと・・・、まあ、プロの仕事じゃないというか・・・、自業自得というか、お客様に2割払ってもらうか、Aくんが1割払ってやったらどうだ???』

Aくん 『手付1割、違約2割って、エグくないですか? 普通、違約も手付相当額ですよね〜・・・。』

 『うむ〜・・・・。 というか、そういう問題じゃなくて・・・、Aくんが、期日を、注意していれば、手付解約すらしなくてもよかったんじゃないの? 白紙で解約できたのに・・・、タルい不動産屋に依頼をしたばっかりに、お客様が可哀想だわ・・・。 』

Aくん 『それは、そうかもしれませんけど・・・。 金融機関がハシゴをはずしたというか、事前審査でOKしていて、本審査NOは、ないですよ〜・・・。理由を言わないし・・・。』

 『まあ、気持ちは分かるけど・・・。 まあ、どこまでできるか分からんが、1割で解約できるように知恵をつけてあげようかな〜w 10%解約(手付解約)にできたら、俺の好きなシャンパン1本・・・無条件解約できたらオーパス1本な・・・。』

Aくん 『それくらいでよければ、全然OKですけど、今さら、そんなことできるんですか???』

 『わからん・・・。 まあ、Aくんもアホだけど、B社も大人気ないから・・・とりあえず契約書と重説を送ってみてよ。 個人情報いらんから、お客様の情報が分かるものは削除して送ってちょうだい。 約束忘れるなよ〜・・・w』

そんなわけで・・・・契約書と重説を送ってもらい・・・・じっくりと見せていただきました。

その後、Aくんに電話をしました。

 『仲介業者が客様に融資期日を十分に認識させていなかったということで、契約解除期日を経過してしまったわけだから、仲介業者の責任だ・・・、損害賠償請として、Aくんが、お客様に、20%の違約金を払ってさしあげて、それで、B社のお客様に払ってもらいなさいw』

Aくん 『そ・・・それは・・・。 社長、話が違うじゃないですか〜・・・。』

 『本来は、それが、正しい解決方法だぞ・・・。 まあ、今回は、助けてあげようw まずは、この物件について、測量図を見ると越境があるじゃん。 事前審査が通っていたのに、本承諾がいただけなかったのは、この越境の可能性が高く、隣地との越境確認書がない。 それから、有用事項説明、契約書の、金融機関名の欄が何も書いていない。 もう一点、資料の現況図と建築確認の図面が若干違っている。』

Aくん 『それが、融資特約とどう関係があるんですか???』

 『つまり、金融機関が、急遽本承諾をNOと言ってきた理由は、金融機関は説明してくれないが、買主本人に問題があるとは思えない・・・。 それから、金融機関名も書いていない! 事前審査で出した物件資料の図面と、建築確認の図面が相違している・・・。 買主側としては、逆に、不動産業社に、いい加減な重説を出されたので、融資承認が遅れたことで、期日を過ぎてしまったということで、鐵抵抗線するつもりだとB社に言ってみろ。 もちろん、お客様(買主)の承諾を取ってからな・・・。』

Aくん 『なるほど・・・。 まあ、B社も、売主に知恵をつけて、こちらから違約金を取って、仲介手数料をもらって、また再度、この物件を売り出して、2度手数料をもらおうとしていることは、明白ですからね。。。 でも、それを言って、通用しますかね〜???』

 『お前も、重要事項説明書に印鑑ついてるだろうwって言われるかもしれんけど・・・w まあ、気にするな・・・。 とりあえず、その三点で、押してみようよ。 で・・・期限を延長すると言ってきたら、気分が悪いから解約で・・・と、とにかく押しまくれ! それから、示談・・・手付10%の解約に持っていくか、白紙に持っていくかは、Aくん次第・・・そして、B社次第・・・w』

Aくん 『要するに、事前の時の資料と、本審査の時の資料が違うし、物件自体にも問題があるし、重説も問題があるということですね? B社が、お前も重要事項説明に印鑑押してるだろうと言ってきたらどうしますか???』

 『だから、お互い丸く収めましょうwってことでいいんじゃないの? 』

Aくん 『なるほど・・・。 』

そんなわけで、この話が、どうなったかというと・・・・

結局、契約続行で融資の期限を1ヶ月延長することになり・・・・別の金融機関で借り入れをすることになり・・・・・、昨日、『無事に融資承認がおりました〜w』と、Aくんから連絡がありました。

まあ、結果論ですが・・・、A社、B社の、お客様が無事に取引できることになったので、めでたしめでたしということで、ハッピーエンドで終わりそうで良かったです。

読者の皆さん、不動産を購入する際に融資特約をありにした際には、解除期限には気をつけてください・・・、そして、仲介業者さんは、お客様に融資期日を十分に認識させることと、素人さん相手の重説、契約書は、きっちりした非がないものを作りましょう。

仲介業者は、お客様の立場に立って、お互いに協力しあって、きちんとした良質な取引をしなくてはいけません。

私も、明日は我が身なので、ミスがないように、確認に確認を重ねて取引をしようと、再度気を引き締めます。

ん? 手付解約でもなく、違約解約でもなく・・・、円満解決の場合・・・、約束の、シャンパン、ワインは、どうなるのかな〜?(Aくん、電話くださいw)

そんなわけで、本日は、ローン特約期限経過・・・手数料と違約金の話でした。

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2016年12月03日

2115)農地、山林、雑種地は、重要事項説明が必要なのか?

本日は、少し、専門的な話になりますが・・・・。

重要事項説明の話です。

この内容は大変重要ですので、十分理解を・・・ってやつなんですけど・・・このブログは、玄人さんだけではなく、素人さんもいますので・・・簡単に説明をしておきますが・・・。

宅地建物取引業者(不動産業者)が、宅地建物の取引をする際に、宅地建物取引士が、取引当事者に取引等、契約上重要な事項を説明することをいう。
説明の内容を記載して当事者に交付する書面を、重要事項説明書という。宅地建物取引業法第35条に規定されているため、不動産業界用語で重説、又の名を、35条書面ともいいます。

重要事項説明は、宅地建物取引業者が自ら売主として取引する場合、又は、不動産取引を代理・媒介する場合であり・・・、その説明は、売買契約や賃貸借契約が成立するよりも前に行なわなければならないのであります。



そんなわけで・・・。

先日、不動産業者、4名で楽しく飲んでいました。

事の発端は・・・、そのうちの一人が、我々は、宅地建物取引業だから、市街化区域の農地や雑種地は、お客様に取引上の損害があっても、1000万円を上限にした保証は、該当しないので受けられないという話をしたのです。

その時に、別の業者が、農地は、そもそも宅地建物ではないから、宅建業法35条書面(重要事項説明)は、必要ないという話になりまして・・・・。


そうだとしたら、雑種地や原野等、宅地建物じゃなければ、重要事項説明はいらないな〜wと・・・・。

別の不動産業社が・・・、いや、建物を建てることを目的にしているのであれば、それは、宅地であり・・・重説が必要なのではないかという話になりまして・・・。

私も、じゃあ、これからは、調整区域の農地や雑種地の売買は、重要事項説明をするのはやめようか?と・・・言ってみたみたのですが・・・。

なんだかんだ言っても、酒の席での話であって、結局、4人とも、市街化区域、調整区域、未線引きだろうが・・・宅地、農地、雑種地とか関係なく、重要事項説明をして、その後に契約をしているということでした。

法律が、どうであろうが、不動産業者が不動産の取引をする以上、重要事項は、やるべきだと思います。

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重説は身を助けるw

調整の雑種地の売買で、市街化調整区域内であるので原則建物の建築はできませんという条文ひとつで、どれだけ命拾いしたか分からないくらい・・・需要事項説明書に助けられたことか・・・。


というのも・・・勝手に建物を建てたりして、行政から指導を受けた際に・・・、不動産屋が建つと言ったとか、建物を建ててはいけないと知らなかったとか・・・、意味のわからない言い訳をして、不動産業社に責任をなすり付けようとした輩が、けっこういましたからね〜。

昔、ある運送会社なんて・・・、ドラム缶を何百個も並べて、その上に床を作り、その周りに鉄骨を組んだり、コンテナを積んだりして、屋根までつけて、簡易配送センターまで勝手に作ったことがありました。

運送会社の駐車場にすると言って、雑種地を借りておいて、無断で倉庫や、配送のプラットホームまで作っておいて・・・、行政から撤去するように言われたら・・・、不動産屋が建ててもいいと言ったと主張して・・・、当社宛に、弁護士を使って内容証明で、2億ぐらいの損害賠償請求をしてきた馬鹿がいましたけど・・・。

重要事項説明に、しっかりと、建たない!と記載してあったので、すぐに相手が引き下がりましたけど・・・。

その他にも、いろいろありまして・・・、農地に、突然、鉄骨を、おっ立てて小屋を作った人もいまして・・・、不動産屋が建つと言った、知らなかったととぼけられたことも・・・、とにかく、重要事項説明で、何回、助かったのか分からないですw

結局、重要事項説明書というのは、お客様に対して、きちんと理解をしていただき、不動産業者が、正しい取引をしたという証明になるわけですので・・・、お客様のためだけではなく、不動産業者のためにもなるものなのです

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まあ、それはそれとして、ちゃんとした取引をするために、どんな物件でも重要事項説明をするとして・・・・。

でも、実際に、法的に、市街化調整区域の、農地や雑種地に、重要事項説明は必要なのか、どうなんでしょうね〜・・・。

大半の不動産業者は、すべての取引に対して重説をするわけで・・・この問題は難しいです。

まず、業法では・・・、宅地若しくは建物の売買若しくは交換又は宅地若しくは建物の売買、交換若しくは貸借の代理若しくは媒介をする行為で業として行なうものをいう。ということですが・・・・宅地、建物以外は、そもそもが、宅建業法の適応外だというのは間違っています。

宅地の定義として、市街化区域内であれば、用途地域内の土地で、道路、公園、河川その他政令で定める公共の用に供する施設の用に供せられているもの以外のものを含むとありますので・・・、 農地だろうが、山林だろうが、宅地ということですので、宅建業法が適応されるので・・・、地目の如何を問わず、建物が建つことを想定しているため重要事項説明の義務が生じます。

逆に、調整区域内で、買主が将来に渡り開発許可等を取得して建築の予定が全くない土地であれば基本的には、宅地建物の定義から外れるので、宅建業法の範疇外ということで重要事項説明が不要と考えられるわけです。

まあ、しかし、現実問題として・・・、調整区域内で建物を建てる予定が全くない農地、山林、雑種地だからと言って、重要事項説明をしないで取引をしたら、取引後に、言った言わない、聞いた聞いてない、不誠実だ等、ゴタゴタしたりしてトラブルが生じる可能性がありますので、重要事項説明はしておいたほうがいいのは間違いないです。

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最後に・・・もう一点・・・。

基本的に、重要事項説明は、買主や借主を相手にするものなのですが・・・・念のために、売主や貸主にもしておいた方が良いです。

重説、契約等、きちんと取引をしていても、極稀に、因縁をつけられることもあります。

買主ではなく、売主が、何らか因縁をつけてくる場合もあり・・・、宅建業者が売主や貸主に対して重要な事項について説明をしていて、第35条違反にはならなくても・・・、弁護士等は、第47条(重要事項の不告知)違反に該当するとか、プロが素人不利の契約をした等と主張してきます。

まあ、不動産の取引をする際は、宅地建物でなくても・・・、買主も売主にも、重要事項説明をするのがベストだと思います。

重説は身を助けるw

宅建業者たるもの・・・、農地だろうが、山林だろうが、雑種地だろうが・・・重要事項説明は必要に決まってるでしょうw

そんなわけで、本日は、農地、山林、雑種地は、重要事項説明義務があるのか・・・について書かせていただきました。

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2015年05月09日

1947) 老舗不動産屋 若社長 頑張れ!

今日は、不動産購入と営業の話なんですけど・・・。

とはいっても、一般の皆さんの購入の話ではなく、不動産業者の話なんですけどね。

ちょっと前に某老舗不動産屋の息子さん(若社長)が、当社に買取用の物件を持ってきてくれました。


実は、この老舗不動産屋の社長は、私が駆け出しの頃、不動産取引について、ちょっと汚いことをされ、大喧嘩をしまして、それ以来疎遠になっていたのですが、まあ、あのド糞爺と息子さんとは、血のつながりはあっても、別人ということで、お会いして、物件をありがたく頂戴しました。

その息子さんは、お父様とは月とスッポンぐらい性格が違うというか、物腰柔らかく頭の良い人でしたし、結構良い土地を、当社の宅地分譲用地としてどうですか?と、わざわざ会社までもってきてくれたので、検討させていただきました。


相場、坪単価30万ぐらいのエリアの土地を1100坪で2億6000万でどうですか?ということでした。

素人さんが普通に考えると坪単価的に見ても、安いと感じるのかもしれませんが、我々不動産業者から見ると、とんでもなく高い土地なんです。

そもそも、土地の価格というのは・・・・。

需要が高い面積の坪単価が高く、需要が低い面積だと、坪単価は安いわけです。

当たり前の事ですが、住宅地エリアでは、40坪〜60坪ぐらいまでの面積の土地の坪単価が高いわけで、1100坪を同じ単価で買うという事は、基本的にあり得ないわけです。

これは、需要と供給の問題なんですが、住宅エリアで、50坪の土地を探している人が100人いたとして、1100坪の土地を探している人が何人いるかを考えると、当然、1100坪の土地を探している人のほうが極端に少ないわけです。

50坪、500坪、5000坪と土地があった場合、大きいほど安くなる傾向にあるわけです。

当然、50坪前後の土地相場が坪30万円のエリアの土地を、我々が坪30万円で1100坪を30万円で買ったら、税金、造成、ライフライン整備、宣伝広告費、場合によっては、減歩、開発等の経費もかかるわけですし、多少なりとも利益だって必要ですし・・・・。

坪30万円のエリアの土地を25万円〜30万円というような価格で持ってこられても、その価格では買えないわけです。

だいたい・・・、1100坪で、道路や公園等の減歩が3割だとして・・・、工事関係等に坪4万円、その他の経費に坪2万円分ぐらいかかったとして・・・、当社の利益も少し入れて・・・・、今回の土地の場合は、坪12万円で買うぐらいの計算になります。

簡単に言ってしまうと、相場の坪30万円でお客様に売ろうとすると、減歩がなくても坪20万前後、減歩があり開発をするとうな場合は、坪12万円〜15万円ぐらいでしか買えないわけです。

そんなわけで・・・当社に物件を持ってきてくださった老舗不動産屋の若社長は、自信満々に、こう言いました。 

若社長 『近藤社長、このあたりは相場30万ぐらいですよね〜。 今回お持ちした資料は、1100坪 2億6000万円ですので、お安いと思いますので、宅地分譲用地としてご購入いただけませんでしょうか?』

 『ありがとうございます。 相場よりも安いのは分かっておりますが、もう少し・・・・値段を下げられないでしょうか? マンション用地としての転売や、工場用地としての転売が、難しい住宅地エリアですので、宅地分譲をやろうと思うと、もう少し価格を下げないと難しいのですが・・・。』

若社長 『そう思いまして、坪30万円では、恥ずかしいので、坪23万7千円でお持ちしたのですが、まだ高いですか?』

 『う〜ん・・・・。 私は、あなたのお父様の事は、めちゃくちゃ嫌いなんですけど・・・・、2代目の貴方は、とても感じが良く好感がもてる方ですので、良いお付き合いをしていただけるという前提で話をしましょう。 この1100坪の土地を住宅地にする場合、道路と公園をが必要になります。 開発許可を取り、こちらの費用で道路や公園を造り、行政に寄付をしなくてはいけません。 パッと見、減歩が3割、全ての工事費仮に4千万と計算をして、売ることができる面積がどれだけで、買える価格はいくらだと思いますか?』

若社長は、ポケットからスマホを取り出して、電卓をたたいた。

若社長 『あっ・・・、減歩が3割だとすると、それだけで、この価格では無理ですね。 工事費を引いて・・・・・その他にも、移転費用や取得税がかかりますよね・・・・。 全然無理ですね。 分譲の土地の仕入れって厳しいんですね〜。』

 『でしょ・・・w  で・・・、もう少し、価格は指せるのでしょうか?』

若社長 『買付証明をいただければ、地主さんに交渉はしてみますが、一体おいくら位ならご購入いただけるのでしょうか?』

 『きちんとした金額を出すのであれば、区割り図面を作成し、工事見積もりを取るので、3日〜1週間ほど、お時間をいただかないといけませんが・・・・、実は、私が、今、ここで出す価格と、通常の分譲住宅やが3日〜1週間かけて出す価格と、坪単価誤差が数千円程度なんです。つまり、誤差数千円をお許しいただけるのであれば、今、ここで即決で返事をしますが・・・・。』

若社長 『えっ・・・今、この場で、返事をいただけるのですか・・・すごいですね〜w  それで、おおよそでいいので、価格を出していただけるのであれば、交渉に入ります。 いくらですか???』

 『あはははw 今まで、どれだけの数の分譲地を買って売ってきたと思っているんですかw  私が瞬時に弾き出した金額と、時間をかけて用地課が試算した金額と、誤差は数千円ですよw   今の坪単価は23,7万円ですよね・・・・。 〇〇市は、通り抜け道路だから、6メートル道路を150m入れて、住み切り入れて、公園入れて・・・・・工事・・・税金・・・販売経費・・・・うむ〜・・・・・買値は、坪12万・・・前後5千円・・・・・。』

若社長 『えぇぇぇぇ〜〜〜〜〜、私が持ってきた価格の半値じゃないですかぁぁぁ〜〜〜!!! そ・・・それは、無理ですよ・・・。 担保がぬけませんし・・・、絶対に売らないと思います。』

 『だよね〜w それぐらい宅地分譲の土地の仕入れは難しいんですよw いくらぐらいまでなら下げられそうですか???』

若社長 『うむ〜〜〜、う〜ん・・・・。 坪20万が限界だと思います。 担保解除に坪17万円必要ですから、手残り欲しいと言ってましたので、20万円以下では売らないでしょうね〜・・・・。』

 『あはははw そうだろうな〜。 限界まで行っても、17万担保解除、経費で1万・・・譲渡税計算しない計算での話でだけど・・・w じゃあ、こっちの隣地が売るなら、減歩が20%ぐらいになるから、坪14〜15万円ぐらい出せるし・・・・、この奥の田・・・というか、この奥の、接道のない土地全部を、坪5〜6万で買えれば、持ってきてくれた土地は、今の価格ぐらいで買えそうですけどね・・・・。』

若社長 『なるほど・・・、減歩率を減らしたり、億の囲繞地を安く買って、この土地の坪単価を落とさないようにするわけですね。  隣はともかく、奥の土地は、道路についていないので、価値がありませんからね・・・・、でも、坪5万とかで売りますかね〜?』

 『それは分からん・・・w よしっ・・・じゃあ、こうしよう。 うちの部隊に奥の田んぼの地主さんたちのところに行かせよう。 それで、奥が売るようなら、この土地を買いましょう。 奥の人たちが売らなかったら、諦めましょう。 それでどうですか?』

若社長 『それは、いいですけど・・・・。 あの〜・・・、できれば、御社の用地課さんが、奥の田んぼの地主たちのところに買付交渉に行くときに私も連れていってもらえないでしょうか? 今回の土地だけで奥の土地の手数料は要りませんので・・・・・。 どうやって土地を纏めるのか見たいので・・・ダメですか?』

 『いいよ・・・w それなら、いっしょにやりましょうよw 当然、いっしょにやるわけだし、入り口の部分になる、この1100坪を持ってきてくれたののは、若社長なんだし・・・、手数料も払いますよ。 つまり、土地全体のプロジェクトですから、土地全体の3%の手数料は払います。もちろん購入できた場合ですけどねw』

若社長 『ありがとうございます。 なんか楽しくなってきました。あはははw』

 『おいっ・・・、若社長・・・。 そんな甘いもんじゃね〜から、浮かとったらあかんですよ。 あんた、この1100坪の土地の抑えは絶対なんだぞ・・・・。 あんたが持ってきたこの土地がグラグラするようなら、俺らが奥の土地を買っても何の意味もなくなるんだ。 ひとつのプロジェクトって言ったでしょう。全体の仲介手数料の中には、あんたが、きっちりと入り口の1100坪を抑える費用も入っているんだからな! そこを忘れて、浮かれないように! 分かったか??? ということで・・・、宜しくお願い致します。』

若社長 『あっ・・・・、はい・・・・。 すみません。 いっしょに仕事ができることが嬉しくて・・・・つい・・・、宜しくお願いします。』

 『いえいえ・・・w こちらこそ宜しくお願いします。 それでは、用地課の社員に話しておきますね。 後日、連絡があると思いますので、仲良くしてやってくださいw 宜しく・・・。』

私は、若社長と握手をしました。

若社長 『ところで、近藤社長は、うちの親父を嫌っているようですが、差し障りなければ、理由を教えていただけないでしょうか。 うちは古いだけで、近藤社長のところのように、億単位の物件をポンポンと買うようなことはできませんが、うちは小さいなりに堅実にやってきたと思います。近藤社長にとっては、糞ジジイかもしれませんが、私にとっては、尊敬できる父なので、理由を教えていただきたいのですが・・・。』

 『なるほど・・・w まあ、原因は大したことではないのですが、お互いに口と態度が悪いですから・・・というか、悪かったと言った方がいいのかもしれません。 お父様から、どう聞かれているか知りませんが、当社も、小さな不動産屋で、私が営業、母か経理と留守番営業をしてくれていた時代があったんだけど・・・15年ぐらい前の話ねw その頃かな〜、お父様と大喧嘩したのは・・・。』

若社長 『何があったのかは、話したがりませんが・・・、今回の土地は、親父が出してきた土地で、千代田さんに持っていけと言ったのも親父なんです。』

 『え〜〜〜、そ・・・そうなの??? あの糞・・・いや・・・お父様が、そう言ったの???』

若社長 『近藤さんは、俺とは会わないだろうから、お前が持っていけと言ってました。 何があったんですか? 大喧嘩したということですが、私の父も、近藤社長も、むやみやたらに理由もなく喧嘩をするわけではないでしょうし・・・何があったんですか?』

 『まあ、今、考えると・・・、俺自身が、余裕がなくて、トゲトゲしかったということなのかもしれないな〜って思うんだけど・・・。 あとは、売り言葉に買い言葉で、喧嘩になったって感じかな〜。 お父様が、名東区で2億の物件を出してきてくださり、私が客付けをしたんだけど・・・、契約日が決まったとたん、実は、もう1人、業者が入っているという話になり、買主から3%もらったら、1%こっちに投げてくれと言われたんだ。』

若社長 『資料を出した時じゃなくて、決まってからの後出しですか・・・???』

 『今なら、最初と話が違うって取引をしないけど・・・、当時は、600万の手数料が400万円になっても、仕事がしたかったから、仕方なしに、取引をしたんだけど・・・。 もう一人、入ってきた不動産屋の態度と、あんたの親父さんの態度が気に入らなくて、取引後に手数料を分けるときに、俺が、600万円のうちの200万円を、持ってけ泥棒って言って、投げたわけよw それで、あんたのお父さんがキレた。 そこからは、怒鳴り合いの大喧嘩・・・w』

若社長 『それは、うちの親父が悪いですね。 でも、うちの親父、自分が出した物件の間に、もう一人入れるなんてことをするとは思えないんですけど・・・。物件資料を出すときに、言い忘れたのかな〜?』

 『いや・・・違う。 売主が、契約間際に、自分の子飼いの不動産屋がいるからって、ねじ込んだらしい・・・。 でも、決済後に、お父様が、その後出し業者に、ペコペコして頭を下げていたから、その業者とグルになって、俺の手数料を削ったと思ったんだよ。 で・・・、お前ら、どうせグルなんだろ〜って思って、100万円の束を2つ、投げた・・・。当時、俺が30歳前後、あんたのお父さん50代、もう一人の不動産屋60代・・・。そりゃ〜怒るわなw』

若社長 『それは、怒るでしょうね。 でも、親父は、何故、その業者と仲良くして頭を下げていたんでしょうね〜・・・。 近藤社長といっしょに、その後出し業者に不満を抱いているはずなんですけど・・・。』

 『知らん・・・。お父様と、後出し業者 VS、俺の、大喧嘩で・・・、特に、後出し業者の爺さんが、俺の半分も生きてない奴に札束ぶつけられたって、めちゃ怒っていて、殺すとか殺さんとか、沈めたろか〜って感じで、お父様も、俺に、礼儀を知らんって、怒りまくるし・・・、俺は、グルになってハメやがって〜って汚いぞ〜死ね〜〜〜って怒ったし・・・今思うと醜い争いだったなw』

若社長 『その頃、私は、学生でしたので、取引のことも状況も分かりませんが・・・、そんなことがあったんですね〜。 申し訳ございませんでした。 父は、反省しているから、千代田さんのところに、今回の物件を持っていけと言ったのかもしれませんね。』

 『あんたが、謝ることは何もない。 というか、謝らなくてもいいですよw 俺も、ムカついたとは言っても、お金を投げるってのは、やりすぎたと思っています。 若かったからな〜・・・w 若気の至りって感じですかね〜w いくら汚いやり方をされたからと言っても、年上の先輩に金をぶつけるってのは、常識を外れていた。 まあ、そう言っていたとお父様に伝えといてください。 それから、物件資料、ありがとうございましたって言っといてください。』

若社長 『分かりました。 父には、そう伝えておきます。』

 『それはそれとして・・・、今回のプロジェクトが上手くいったら、俺が手数料を持って、お父様のところへ行きますよ。 で・・・、今回は、ありがとうございますと、頭を下げる。 以前のことは、汚いことをしたのは、あんたのお父様だから、やりすぎは認めるが、その件では頭は下げない。 でも、今回の件では、ありがとうございましたと頭を下げながら、手数料を払う。 それで、投げつけたことを帳消しにしてもらえたらいいな〜って思うんだけど甘いですかね〜?』

若社長 『いえいえ。 親父は、この資料を持っていけと言った時点で、逆に父からのお詫びだと思いますよ。 大口町の大型宅地分譲のことも、すげ〜な〜って言ってましたし・・・、近藤社長のことは一目置いてるんだと思います。 すみません・・・うちの親父ごときに一目置かれているって、失礼な言い方だったかもしれません。 気に障ったらすみません。』

 『いいえ。 業界の大先輩に認めてもらえたような気がして、すごく嬉しいですよ。 よしっ・・・このプロジェクトを成功させて、獣数年ぶりに糞ジジイのところに頭を下げに行きましょうw この仕事やりたくなってきた・・・w 社員たちと、若社長が行ってダメなら、及ばずながら俺が行きますわw』

私は、老舗不動産屋の若社長と、もう一度握手をしました。

私自身、気合が入ったのか・・・思いっきり、若社長の手を握りつぶしてあげましたwww


しかし・・・、まあ、偉そうに言うわけではないですが・・・、あの糞爺の息子(若社長)は、とても感じがよく、好青年で・・・・あの人の息子にしては、めちゃくちゃ良い息子ができたな〜と思いました。

ということで・・・、若社長、頑張れ!

そして・・・この日は夕方から、三重県の長島沖に魚釣りに行きまして・・・・。 

2015-05-06-17-51-11


久しぶりの魚釣りです。

仕掛けをセットして、餌をつけて・・・糸を垂れる・・・w

昔の事・・・、今回の取引の事・・・、そして、最近、アクセス数は1日4000を超えているのに、ブログランキングの投票が少なくなった事について、考えながら・・・、魚釣りをしました(笑)

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