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2019年11月26日

2371)愛人の子供への深刻な贈与問題

少し前の話なんですけど、昨年の秋頃に、私が若い頃から大変お世話になっている会社の社長であり、資産家でもあるAさんから、豊明の病院に呼ばれまして・・・。

Aさんが末期癌であることを、私に告げました・・・。


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大腸ガンなんですけど、他にも転移していて、余命半年だということでした。

私は、それを聞いた瞬間、あまりのショックに愕然としました。

私が、二十代の頃、しょっちゅう飲みに連れて行ってくださり、昼間の仕事の事も、夜の接待や遊びの事も教えてくれた大先輩で・・・、不死身の体の持ち主ぐらいに思っていた人が、痩せこけて、余命の話を私にするなんて・・・、信じられないというか・・・・、これは夢なんじゃないかと思ったぐらいの衝撃でした。

『ん〜・・・・・・。 まあ、なんと、お声をかけたらいいのか・・・。 言葉が出てきません・・・。 お話を聞く限り、大丈夫ですとは言える状況ではないですし・・・、ん〜・・・・。 くそ〜・・・、あかん・・・言葉が出てこんですわ! すぐ退院すると聞いていたので、不死身の男Aさんに・・・、この際、タバコをやめてもらおうと思ってIQOSと、社長の好きな赤ワイン、オーパスを見舞いに持ってきたのですが・・・、大変、失礼いたしました。すみません。』

Aさん 『何言っとる・・w ありがとな〜w 近ちゃんの気持ちは分かるから何も言ってくれなくてもいい。 人間、生まれた瞬間から死に向かってるんだ! みんないつかは死ぬ! 俺は、やりたい事をやってきたらから後悔はない・・・ただ、気がかりなことはあるが・・・なんとかなるだろうw』

『気がかりな事ですか? なんでしょう?  私で、できる事であれば・・・。』

私は、この時に、Aさんは、私に何かを頼みたかったということを悟った!

Aさん 『近ちゃん、クラブ@@のママ・・・E子覚えてるか?』

『はい! 覚えてるどころじゃくて・・・Aさんに、一緒に、海外も連れて行っていただいてご一緒してますし、その他、ゴルフ、パーティー、ディナーショー・・・店にも、アホほど行ったじゃないですかwww 覚えてるどころか、忘れられないですよw』

Aさん 『そうかw そうだったな〜w あの頃は、近ちゃん連れまわして無茶苦茶し取ったもんな〜w それでな・・・、あいつには、二人の子供がいてな・・・下の子は俺の子なんだわ・・・。』

『え〜〜〜〜〜〜っ!  E子ママに子供がいたのは知ってましたけど・・・Aさんの子だったんですかぁ〜〜〜〜! マジっすか????? 』

Aさん 『うん・・・。 マジ・・・。  それでな、うちの嫁や子供は、その事は一切知らない! E子も、知らせなくてもいいと言っている。 ただ・・・、俺は親としては、何かしてやりたいんだ。 嫁や子供は、資産が残るが・・・、嫁や子供に内緒で、愛人の子に、資産を残してやるのは難しい・・・・。』

『でしょうね〜・・・。 遺言に書けないし、E子ママの子供も請求して来なければ、そのままになってしまいますからね〜。』

Aさん 『E子も、今更、嫁にそれを知らせる必要もないし、遺産もいらないと言っている。でも、何かしてやりたいんだ。』


『でも、まあ、私が意見するのも恐縮ですが・・・、Aさんが店を出してあげて、それで子供二人を育てたわけですし・・・、以前、車や宝石、時計、マンションも買ってあげてたじゃないですか・・・それで充分なのでは・・・。 それを分かっていて、E子ママも、知らせなくてもいいとか、いらないとか言っているんだと思いますよ! ある意味、立場を弁えていて立派だと思います。』

Aさん 『そりゃ〜そうなんだけど・・・。 そう言われると、余計に、きちんとしてやらなきゃいけないってもんだろう! それでな、何か残してやりたいんだけど、今、俺が生きているうちに、うまいことできんもんかな〜と・・・・近ちゃんに来てもらったわけだ!』

『わかりました。 考えます。 ただ、奥様や子供さんたちに分からないように!って事ですよね〜・・・。 今、会社の実権は、まだA社長ですよね〜? 実務は、@@専務と部長って事だと思いますが・・・、そのあたりの人たちにご協力はいただけるのでしょうか?』

Aさん 『そこは、全部知っているから問題ない! 知恵だけ貸してやってほしい! わかっていると思うが、公序良俗に反する事はやめてくれ・・・、黒は、グレーではなく、白で頼むわ。 』

『難しいですね〜・・・。 う〜ん・・・。 ご期待に添えるかどうか分かりませんが、精一杯頑張らせていただきます。 期限は、余命の間ですよね・・・。 でも、余命、聞いちゃいましたけど・・・、私は、その余命は信じていないので・・・Aさんは不死身の男ですからねw 頑張ってください!』

私は、この日、豊明の病院から帰る時に、Aさんとの楽しい日々を思い出して・・・、涙が溢れてきて・・・悲しくて、悔しくてたまらなくて・・・、くそ〜!とか、バカヤロー!とか、呟き、泣きながら帰りました。

そんなわけで・・・この時に、ちょっと難しい事を引き受けてしまったわけですが・・・。

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後日・・・A社長の会社の専務と、経理部長を弊社に呼んで打ち合わせをしました。

すでに、専務も部長も、いろいろ考えていたようだが、彼らが考えた手法は、全部ダメ・・・、どこかで、黒、グレート言われる行為が関係してきてしまう手法ばかり・・・。

専務なんかは、私が、罪は被りますので・・・なんて言う始末・・・八方塞がり!

結局、この日は、結論は出ずに・・・、私は、E子さんの子供についての情報を集めた。

E子さんの子供は、現在、三河の方の和食屋で店長をしており、母親であるE子さんとも、年に数回連絡をとるくらいで、E子さんとも疎遠になっているということでした。

私は、E子さんの息子さんと連絡をとってお会いする事にしました。

ここで、発覚したのが、E子さんとAさんの子なのに、Aさんとは、数回しか会ったことがないとの事でした。

私は、Aさんの気持ちを一生懸命伝えて・・・、店を出したいとか、家が欲しいとか、何か欲しいものはないか等・・・聞き出そうとしましたが・・・、しれ〜っと、淡々と・・・自分は関係ないみたいな口調でした。

親に対する想いとか、財産の一部をAさんが渡したいと言っている旨を伝えましたが・・・、父親は、いないと思っているので・・・、一切いらないし、もらう関係性でもない!との事でした。

『そうですか〜。 人間が、余命宣告をされて、死ぬ前に、不義理の帳尻を合わせたいと願っているわけで・・・、それは、確かに都合のいい話だと思います。 私が、あなたの立場でも同じ事を言うかもしれません。 でも、私は、Aさんの最後の願いとして、あなたへの想いを聞いてしまいました。 私の恩人ともいえるAさんの、親が子を思う気持ちを聞き、それを受け止めてしまったのです。 このまま、そうですかって、帰るわけにはいかないのです。 何か、ヒントみたいなものだけでもいただけないでしょうか?』

E子さんの息子 『なんのヒントですか? 何か、欲しいものを言えと言う事ですか? 欲しいものはないですけど、私は、小さな頃から、父親に遊んでもらった事も、叱られた事もないですし、相談すらしたことがありません。 食事は、数回したかな〜・・・。はっきり言って、他人なんですよ! 顔も、はっきり覚えてないです。』

『そう言われると・・・、そりゃ〜そうなりますよね〜・・・。 ・・・。 まあ、一度、会ってみますか?  大変失礼な言い方をしますが・・・・、あなたも、今後、生きていく上で・・・、父親の顔すら分からないとか、ろくに話した事もないとか、それはそれで、どうなんでしょう? 人生、まだ、長いですよ! 自分の子供や孫に、親の話もできないって・・・。一度、会って、自分で、俺は他人だから、何もいらないって言ってみたらどうですか?』

E子さんの息子 『それ、必要ですか? 自分の子供や孫には、早く死んでしまったから覚えていないって事でいいんじゃないですか?  そもそも、あなたに、そんな心配をしていただく筋合いじゃないです。』

『まあ、確かに・・・、だから、大変失礼な!と前置きをしたじゃないですか。 でも、Aさんも会いたいと言っているわけではなく、何かを残してあげたいと言っているだけで・・・本人の希望じゃないわけです。 ただ、私は、こうやって、あなたと会って、話して・・・親子顔を、よく覚えていないと聞いて、あなたも大人だし、一度くらい会ってもいいんじゃないかと思うわけです。 親子顔を見れるのも半年・・・、時間は戻りません。 後悔しないならいいんですが・・・。 私の人生経験から言うと、あなたは、将来、絶対に後悔します! あなたの為に言ってるつもりです。』

E子さんの息子 『・・・・。 ・・・・・・。 一度、母親と相談させてください! 私の一存では・・・。』

『そうですね・・・。 私も、おなたのお母様のことは、よく存じております。 実は連絡先を聞いたのもお母様からです。 お母様は、何もいらないと言ってましたが、連絡先を教えてくれました。 多分、お父さんの気持ちだけは伝えたかったんだと思いますよ!  』

E子さんの息子 『私が会えば、母や、あなたが納得されるのであれば、会ってもいいですよ! でも、今、入院しているんですよね? 会いに行ったとして、話せるんですか?』

『多分、まだ今なら、大丈夫だと思います。』

そんなわけで・・・なんとかかんとか・・・・E子さんの息子を連れて・・・Aさんの見舞いに行きました

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Aさんへのサプライズもあり・・・私が行く事を伝えながら、奥様がいない時間に・・・、こっそり内緒で、連れて行き、ご対面・・・。

Aさんは、最初、かなり戸惑って、あたふたしていましたが・・・、さすが大社長・・・、しっかりした口調で話しを始めました。

E子さんの息子は、母がお世話になりまして・・・と、大人の対応・・・。


Aさんは、自分が、どうしょうもない奴で、E子さんの事を褒めて褒めて褒めちぎって感謝の言葉を、涙ながらに息子さんに伝えていました。
そして、息子さんに、何度も何度も謝りながら、何か力になれることはないか聞いていました。

E子さんの息子は、子供の頃はして欲しいことは沢山あったけど今は、何もありません。 お気持ちはありがたいですけど、自分の力でやって行くので必要はありませんと断っていました。

私は、その後、少し席をはずしましたが・・・、5分ほどで、E子さんの息子さんが病室から出てきたので、連れて帰りました。

帰りの車の中で・・・、口数は少なかったですが・・・、『近藤さん、色々ありがとうございました。』と言ってくれました。
それと・・・Aさんのことを、他人とか、あの人ではなく・・・、オヤジとか、お父さんと言ってましたw

素直には、なれないのでしょうが・・・おそらく父親が死ぬ前に会っておいてよかったんだと思ってくれたんでしょうね。


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後日・・・Aさんから電話がかかってきまして・・・。

Aさん 『近ちゃん、ありがとう。 何か残してやりたかったけど、貰ってもらえないから・・・諦めたわ・・・。  それでな・・・、ほんの気持ちだけなんだけど・・・、近ちゃん、1000万円貸し付けておくから、俺が死んでから、息子に毎年100万円ずつ返してもらえないか?』

『えっ〜〜〜〜! 人の金を預かるの嫌ですよ〜。 借りるのも嫌だし・・・。俺、借金するんですか???』

Aさん 『それくらいなら、受け取ってくれるだろう。 俺が死んだら、返す奴は、あの世に行ってしまって、この世におらんのだから・・・w 近ちゃんだったら、上手に受け取らせるだろうからなw あははははw』

『勘弁してくださいよ〜・・・。 1000万円も・・・俺、使い込んじゃいますよwww』

Aさん 『別にいいぞw 俺の稼いだ金を、使い込むだけの根性があるならやってみろw たった1000万円で、死人の金を踏み倒すとか、そんな生き恥晒すような真似はしないだろうw』

『そうですねw 俺が生き恥晒すには、ゼロが、全然足りませんねw わかりました。 借りておきましょう。 税務署から贈与と言われると嫌なので、金利は、つけておいてくださいw 後は、金銭消費貸借のタイミングは、亡くなる直前に専務から受け取ります。 Aさんには、めちゃくちゃ世話になったので・・・、それなら、お引き受けしますw まあ、世に憚ってるので、そう簡単に死なないと思いますけどね・・・www』

そんなわけで・・・1000万円を借りる約束をして、電話を切ったのだが・・・、結局、その時も、涙が溢れて・・・結局・・・泣いた・・・。

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そして・・・現在・・・。

Aさんは、余命上は、今年の春頃に亡くなる予定だったのだが・・、余命半年を過ぎて、令和を迎えて・・・、一年が過ぎて・・・体は、衰弱しているが・・・、今のところ、なんとか話もできるし・・・、この感じだと、令和2年を迎えられそうな気がします。

また、一緒に酒を飲みたいけど、それは叶わない・・・Aさんは、良い事も悪い事も、沢山教わった人生の師匠の一人・・・、昔、不動産も沢山買ってもらったし売らせてもらったし・・・、無駄なお金も沢山使ったし、使わされたし・・・、あの世があるなら、また会いたいし飲みたいですね〜。

こうやってブログに書くと、Aさんは、妻子がいて、愛人がいて子供も作って、どうしょうもないだらしない人だと思われてしまうかもしれませんが・・・。
本妻と子供さんたちにも、きちんとしたことをして・・・、仕事も責任感のある立派な仕事をたくさんされて・・・、愛人であるE子さんにも、本妻さん以上にすることはして・・・、私は、それを見てきましたから・・・、えっ〜〜〜と思う事も多々ありましたが・・・、ある意味、立派だと思うところもありました。

まだご存命なのに、言い方が変ですが・・・、お金だけではなく、愛情たっぷりの人でしたし、死ぬと分かってからも、家族、社員、友人にも、常に人を思い遣る人でしたし・・・。

Aさんの余命宣告から、1年以上経ち、私も、吹っ切れた感じですが・・・、でも、やっぱり、もし逝ってしまったら・・・また泣くんだろうな〜・・・。

まあ、自分が死ぬまでは、御見送りするばかりで寂しいですけど・・・・それが、生きていると言う事なので・・・。

そんなわけで・・・本日は、愛人の子供への深刻な贈与問題というテーマで書かせていただきました。





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toshikazy at 12:37│Comments(3) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 千代田不動産  | 近藤利一 不動産コンサルタント

この記事へのコメント

1. Posted by S不動産   2019年11月26日 14:29
不動産触っていると、人生いろいろだなと思います。
私よりも数十倍人脈が広い近藤社長は、ブログに書けないような事も多々ご経験されているのでしょうね。

近藤社長の問題解決スキルの高さは何処で身につけたのかを考えると、経験豊富だからという結論に辿り着きます。
2. Posted by 近藤ふぁん   2019年11月27日 12:41
息子さんとの対面のシーンは涙が出ました。

私も近藤社長の名捌きのお世話になった口ですが、今回もいい仕事をされましたね。
3. Posted by コンドウ   2019年11月28日 18:31
S不動産さん、同業だけに分かってもらえて嬉しいです。
買うのも売るのも、人の人生を大きく左右する事がありますからね〜。
生き方や人生について考えさせられることも多々ありますよねw


近ふぁんさん、ご無沙汰しております。
いえいえ、Aさんの意に沿うような名裁きができなかった事例です・・・・。
点数をつけるなら40点という感じでしょうか・・・w

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