709) 駅前ビル こんなの出ましたけど・・・711) 民主党圧勝・・・ これで良かったのかな?

2009年08月29日

710) おばあちゃんゴメン・・・。

建設業の親方Aさんの、おばあさんから、土地を売ってもらいました。

とても後味の悪い契約でした・・・。

今回、長期に持つことになるかもしれないので法人ではなく個人で買いました。



1ヶ月ほど前の話です。

建設業の親方をしているAさんから電話があり、お金が必要だと言うのです。

Aさんは 自分のおばあさんが所有している土地が、名古屋市内の山の中にあるのだが、すぐには売れないので、安くてもいいので買取して欲しいとのこと・・・・。


敷地面積 約40坪の山林

接道は、1m幅の砂利道に面しているだけで・・・(家は建たない。)


私は、その話を聞いたとき、『そんな土地は買えないよ!』と言ったのだが、Aさんは、『平成29年までに名古屋市が買収することになっているので調べてみてくれ!』と言うのだ。

とりあえず調べた。

あの手、この手で、調べまくった。

結果、先行買取の申請も出せるという事と、遅くても平成29年には買収されるという事と、だいたいの買取価格(予想800万円)が、わかったのだが、結局、買取りはしないと断った。

平成29年しか売れないかもしれない・・・ もし計画が遅れれば、それ以降になる可能性もあるわけで、私は、そんな土地はいらない。

Aさんは、それでも買い取って欲しいと頼んできた。

何度も断ったが、何度も頼んでくる。

仕方がないので、絶対に売らないだろうと思い、『80万円なら買ってもいいよ!』と言ってみたところ、『それでもいいから買って欲しい!』と答えが返ってきた。

月内にどうしてもお金が必要だということでした。

そして、昨日、契約と同時に決済をした。(ザラ金決済)

80万円と契約書を持って、司法書士を連れて、Aさんの家に行って、おばあちゃんと契約をして、お金を渡し、領収書をもらい決済をした。

私が渡したお金は、おばあちゃんが受け取り、それをすぐにAさんに渡し、Aさんはそれを大事そうに作業服のポケットに入れました。

最長でも、平成29年まで持っていれば、数百万になる土地を、たった80万円で売ったわけです。

しかも、お金は、全部孫に・・・・。

90歳近い、おばあちゃんが孫にお金をあげるんですよ・・・・。

私が連れて行った司法書士さんが、意思確認と本人確認をしたときも、売買契約書や委任状に記名押印した時も、ずっと悲しそうにしていました。

この取引で辛かった場面を少し書きます。↓

司法書士 『おばあちゃん、名古屋市〇〇区〇〇町・・・ 〇〇〇平米を、こちらのコンドウ様に売却しますね。』

おばあちゃん 『はい!・・・おじいさんが残してくれた土地ですけど・・・これでお別れなんですね・・・。』

 『おばあちゃん、私・・・買うの・・・やめましょうか? 今ならやめてもいいですよ・・・。』

おばあちゃん 『いいえ、よろしくお願いします。』

司法書士さん 『それでは、ここに、名前を書いて、印鑑を押してください。』

おばあちゃんは、90歳近いのに自分の名前を美しい字で、しっかっりと書き、印鑑は、力がないからと言って娘に押させた。


そして、すべてが終わり、私たちが引き上げようとしたときです。

おばあちゃんが言いました。 『すみません。 もう一度だけ、権利書を見せてください。

私が権利書を渡すと、おばあちゃんは、その権利書を、1ページずつめくり、最後に、その権利書を、胸に当てて・・・ 『これで、本当にお別れなんですね。 おじいちゃんごめんなさい。』と呟いたのです。

この瞬間、私は、涙が出そうになりました。

 『おばあちゃんごめんなさい。 でも、この物件は、すぐ転売できないので、これ以上の価格では買えないのです。 今なら間に合いますよ。売るのをやめますか?』

おばあちゃんは、首を横に振りながら、私に権利書を渡しました。

私は、その場にいることが辛かったので、そそくさとその場を立ち去りました。

帰りの車の中で、私も司法書士も同席した社員も無言・・・・・。

私は、車を停めて、Aさんに電話をしました。

 『おい、おばあちゃん、可哀相すぎないか???  今、お前の事殴ってやりたい気分だよ・・・。 まあ、殴りはしないが、俺、引き返すからコメダ(喫茶店)で話をしないか???』

Aさん 『そんなに可哀相なら、もう少し高く買ってくれよ!』

 『買うのやめたほうが良かったか???』

Aさん 『土地なんて、あの世に持っていけないんだから売ったほうがいいんだよ!』

 『お前な〜。 お前の借金のために売った人に対して・・・。』

Aさん 『近藤君には感謝してるよ、ありがとう。 また、何かあったら電話するよw』  ガチャ・・・。

電話が切れた。

私は再び車を走らせたのだが・・・・相変わらず社内は無言状態。

私も、社員も、司法書士も、同じ気持ちだったんでしょうね〜。

司法書士を送り、社員と2人になった。

社員 『社長、あの土地、Aさんが80万円持ってきて、土地を返してと言ってきたらどうします?』

 『200%言ってこないよ。 借金を膨らませるだけだ。』

『俺さ〜 買う前は、この土地買ったら、市と交渉して、速攻で土地を買わせようと思っていたけど・・・・・ やっぱり、市から声がかかるまで、このまま持っていようと思うんだ〜。 別に、何が変わるわけじゃないけど、あのおばあちゃんの姿見たら、軽々しく転売できんわ・・・。』

社員 『先行取得願いの用紙もらってきてますけど・・・。』

 『せっかくだけど、捨てておいて・・・。 もしも、おばあちゃんが、80万円を持ってきて、土地を返して欲しいと言ったら返そうな。』

社員 『はい! そうですね。 お金の問題なんですけど、お金の問題じゃないですよね〜。』

 『何か、後味悪いなぁ〜。 買わないほうが良かったか?』

社員 『売りたくないけど売って孫を助けると選んだのは、おばあちゃんなんだから、買ったほうが良かったと思いますよ。』

 『少しだけだが、気分が楽になったよ、ありがとう。』

こんな事が、ありまして・・・・ 個人の資金で80万円を払ったあげく、孫のAさんに気分を悪くして、おばあちゃんごめんなさいと思いながら帰ったのでした。

なんか、もやもや感が残るな〜(TT)

確かに、早く買収してもらえれば、大きな利益が出ます。
でも、買取価格というのは、最悪の場合を想定して値付けするので、買収が平成29年より遅れるかもしれないということを考えると、正直、私としては買取するだけでも嫌なのです。

でも、何度も頼みこまれて嫌々80万円という価格を付けて買い取ったわけですけど、おばあちゃんにしてみると、お金の問題ではなく、おじいさんが残してくれた大切な財産なんですよね〜。

孫が悪いんですけど・・・私も、何か・・・おばあちゃん、ごめんなさい。という気持ちです。








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toshikazy at 22:50│Comments(14)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 不動産売却 | 営業 経営

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この記事へのコメント

1. Posted by cmyk   2009年08月30日 02:04
8年後想定通りの価格で市が購入した場合
年平均の期待収益率は約33.35%

とはいえ,気持ちが晴れないのは分かります。

無理とは思いつつ,Aさんが,数年のうちに近藤社長の元へ買い戻し(本来なら,経年分の期待収益率を加えて)にこられたらいいのですが・・・。

会社名義で買いにくいというのは確かに一理ありますが,社長個人の名義で購入されたのは,どこかにその線を考慮されてのことだと思います。やさしいお方
2. Posted by SARI   2009年08月30日 02:05
5


何回も読み直し、何回も、何回も読みました。

Aさんの事は、ハッキリ言って、どーでもいいです。
このおばあちゃんの愛に、涙が止まりません。

娘や孫を頼って生きていくからには、
おじいちゃんの遺した土地を守ろうとしても、
何も出来ない。
おじいちゃんに向けてつぶやいた言葉には、
そんなおばあちゃんの、
複雑な気持ちが詰まっているのですよね。。。

土地に対する感覚、感情は持った人にしか
分からないと思います。
なので、アタシはAさん側の人間なんです。
でも、悲しむ親を振りちぎってまで、
お金は要りません!

そう、思いました。
3. Posted by Mr.Fanble   2009年08月30日 06:59
何というか…言葉が見つかりませんが、
A氏が(借金返済の為に)出来るだけの努力はしたけれども、それを売る以外に残された選択肢はなかった。
という私の推定が現実であれば、少しは救われるのではないでしょうか?
4. Posted by Y/S   2009年08月30日 09:10
ばあさんが土地を売ると選択したところをみると80万の現金がないということや。
土地を売る前に現金も孫に取られてるんだろな。
反省してる様子もなさげだしAみたいな奴は生きてる価値ないな。
親方と書いてあるが近ちゃんとこの下請けか孫請けか?
説教してやるから連れてきなさい!
5. Posted by    2009年08月30日 09:16
おはようございます!!
40坪の山林をお金に換えちゃったのですね
孫っちが・・・
90歳近いおばあちゃんがどうぞ残りの生涯を
暖かく家族に見守られて生活される事を祈ります♪
6. Posted by 水戸大家   2009年08月30日 10:14
辛いお話です。

なんで借金したか知りませんが、私も社長と同じ気持ちです。
7. Posted by 感動しました   2009年08月30日 13:55
こんにちは

不動産屋さんには、
本当に色々なことがあるんですね。

おばあさんの気持ちを考えるととても
悲しくなります。

Aさんが早く復活されるといいですね。

あとYSさんのように、説教してくれる人も
いなくなりましたよね。さびしい限りです。
8. Posted by コンドウ   2009年08月30日 14:01
cmykさん、鋭いですね。
個人所有であれば、私の一存で何とでもできますからね〜。
会社だと、たとえ少しでも、利益を出さなければいけなくなりますけどね〜。
買い戻しに来たら経費は負担してもらいますけど返すつもりでいます。

SARIさん、Aさん側ではないと思いますよ。
Aさんの借金は、若い衆の給料とマージャンの負け分です。
おばあちゃんが土地を売っても、当り前みたいな顔してましたしね〜。

fanbleさん、おばあちゃんは、今までも、Aさんの借金を、ちょくちょく払っていたみたいです。
もう、お金がないみたいで、土地を手放したようです。


9. Posted by コンドウ   2009年08月30日 14:11
YSさん、連れて行ってもいいけど、Aさんは、かなりのヤブレタイプなので、喧嘩になるだろうし、殴り合いになったら負けると思いますよ。
口では、YSさんが勝つでしょうけど、何を言っても理解できないでしょうね。

Eさん、お金に変えたといっても山林ですよ・・・(80万円)
それに、あの孫がいる以上、幸せにはなれないと思います。
そんなことを考えてしまうので、私は余計にブルーになるのです(TT)

水戸大家さん、借金は、たいした理由じゃないです。 
若い衆の給料と博打の借金です。
真面目に、辛かったです・・・(TT)

感動しましたさん、ほんと・・・いろいろありますね〜。
私は、説教してくれる人はいますけど、ここでありがたいと書くと、調子に乗る人がいるので・・・・。
まあ、ウザありがたいと言っておきましょうw

10. Posted by 白熊   2009年08月30日 16:47
おばあちゃまが、孫の役に立つというお気持ちで
これが最後の財産でおじいちゃまの残してくれた
土地を売るなんて、せつない苦いお取引ですね。
お子さんのお商売が傾いて、親の財産の不動産を
売るというのは、たまにありますね。
お孫さんがいつか身をもってわかる時がくると
思いたいです。

11. Posted by コンドウ   2009年08月30日 21:00
コンドウさんが気にすることはないと思います!
確かにかわいそうだけど、そんなふうに甘やかしてきたのだから仕方ない気がします。
おばあちゃんがもしボケてたらこんなことは裁判所も司法書士も許さないところですが・・・。
男に貢ぎ続けるだめんずウォーカーと同じで、本人が好きでやってるんだから仕方ないですよ。
破産なりなんなりしちゃえば、と一瞬思いましたが、自宅売らされるとからならまだしもたかが思い出の山を死守して孫の尻拭かないというのもなんか違う気が。それで給料払ってもらえない人が出てくるとか考えると。
それでもかわいそうに思っちゃうコンドウさんは優しいですね。


12. Posted by りえ   2009年08月30日 21:01
↑あれ?なぜか名前がコンドウに(−−;
りえです。
コンドウさんのようになりたいという尊敬の気持ちのせいかな〜w
13. Posted by コンドウ   2009年08月30日 23:56
白熊さん、お孫さんのAさんは、なかなかわかんないでしょうね。
何食わぬ顔で80万円を持って行きましたからね。
この仕事やってると、申し訳ないという気持ちがあるかどうかわかるんですよ。。。

コンドウさん、同じ姓なのかな?
うちの会社も、身内じゃないコンドウさんがいますw
私なら、身内に迷惑をかけるくらいなら商売をやめますね。
昔も今も・・・ 社会人になってから、親から1円ももらったことはありません。
実家に行ったとき、ごはんくらいはご馳走になりますけどねw
とはいえ私も、今回複雑な思いで取引をしました。
おばあちゃんが、権利書を自分の胸に押し当てて、権利書にお別れを言ったときには、ジワ〜っと涙が出てきて、おばあちゃんの顔がにじんで見えました。

りえさん、あっ・・・ りえさんだったのですかw
間違えていただいてもけっこうですよ・・・というか、光栄ですw
この取引ですけど・・・司法書士さんも、さすがに意思確認を念入りにしてました。
たぶん、司法書士さんも、おばあちゃんに、売りませんと言ってほしかったのかもしれません。
14. Posted by 坪田@カンテイ   2009年08月31日 16:05
5 興味深く、ブログ拝読させていただいております。

人情味あふれる社長の心意気、判断、とても勉強に
なります。

また、来月お伺いしますので
仕事抜きでいろいろ教えて下さいっ!

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